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海外競馬ニュース
2018年01月18日  - No.2 - 2

ヤヴァパイダウンズ競馬場の競馬再開が計画される(アメリカ)[開催・運営]


 不動産投資開発会社JACORパートナーズ社(JACOR Partners アリゾナ州フェニックス)は1月11日のアリゾナ州競馬委員会の会合において、その子会社であるJ&Jエクワインエンタープライズ(J and J Equine Enterprises)がヤヴァパイダウンズ競馬場の土地[120エーカー(48 ha)]を購買したことを発表した。新しいオーナーには、JACORパートナーズ社の幹部であるトム、デーブ&マイク・オーサー(Tom, Dave and Mike Auther)各氏、ジョー・ジャクソン(Joe Jackson)氏、コーリー・ジョンセン(Corey Johnsen)氏が含まれる。ジョンセン氏はケンタッキーダウンズ競馬場の理事長である。

 ヤヴァパイダウンズ競馬場(アリゾナ州プレスコットバレー)には、9万平方フィート(約8,370㎡)のクラブハウス&グランドスタンドと800頭を収容できる厩舎地区がある。新しいオーナーは連邦破産裁判所に差し押さえられていたこの土地を322万ドル(約3億5,420万円)で購買し、改修のために数百万ドルを投資することを計画している。

 ジョンセン氏は、次のステップはアリゾナ州競馬委員会から競馬運営免許とサイマルキャスト運営免許を取得することであると述べた。ケンタッキーダウンズ競馬場(ケンタッキー州フランクリン)はヒストリカルレーシングゲーム機を導入したことも一助となり成功している。しかし、ヤヴァパイダウンズ競馬場の当初計画にはゲーム機の導入は含まれていない。

 同氏はこう語った。「当面は競馬だけをベースにして運営したいと思います。それよりもさらに一歩踏み出したり、ゲーム機導入を検討するのは時期尚早です。実際のところ、運営免許を取得するのが先です。その後、ヤヴァパイダウンズと競馬産業の利益を上げるために、あらゆる手段を検討するでしょう」。

 「競馬運営免許がまだ付与されていないので、競馬再開がいつになるのかは言いにくいのですが、私たちはこの計画を進めることを切望しています」。

 ヤヴァパイダウンズ競馬場は2010年からライブ競馬を運営していない。当時の1日当たりの平均賞金額は3万2,000ドル(約352万円)だった。トム・オーサー氏はこの地域で増えつつある人口を引き付ける一流の施設を計画していると語った。

 同氏はこう続けた。「ヤヴァパイダウンズは珠玉の競馬場です。快適さ、魅力、そしてプレスコットならではの素晴らしい夏の気候に恵まれていることで、アリゾナ州で夏競馬を開催するのにうってつけの場所となります。アリゾナ州は米国で人口が急増している州の1つで、その人口は700万人以上です。そしてプレスコットとその周辺地域の人口はどんどん増加し、30万人に近づいています」。

 ジョンセン氏のルーツはアリゾナ州にある。アリゾナ州立大学に通いながら厩舎地区で厩務員として働いていた。大学卒業後の初めての職業は、フェニックスのターフパラダイス競馬場でのマーケティングと渉外業務だった。

 同氏はこう語った。「私はアリゾナ州の競馬に格別の思い入れがあります。この州で再び通年で競馬が持回りで開催されるために協力できれば、とても嬉しいです。すべての勤勉なホースマンのために賞金額を上げ、堅実な出走馬を送り出すアリゾナ州産馬のプログラムを奨励すること、多くの熱心なファンのために見ごたえのある競馬を提供することを楽しみにしています」。

 「ヤヴァパイダウンズ競馬場の一員となれることは光栄です。JACORパートナーズ社のチームの働きに感心しています。アリゾナ州出身の彼らは、州内で多くのビジネス経験を積んできました。これを実現させるための彼らの尽力は驚くべきものです」。

 新しいオーナーは、アン・マクガヴァン(Ann McGovern)氏が場長となる予定だと述べた。同氏はレミントンパーク競馬場(オクラホマ州)、サムヒューストン競馬場(テキサス州)、ルイドソダウンズ競馬場(ニューメキシコ州)の役員を務め、豊富な経験を持つ。サンタアニタパーク競馬場とデルマー競馬場で馬場管理者を務め、世界中の競馬場の顧問を務めたデニス・ムーア(Dennis Moore)氏が馬場の敷設工事を監督する。

By Frank Angst

(1ドル=約110円)

[bloodhorse.com 2018年1月11日「New Owners Plan to Restart Racing at Yavapai Downs」]


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