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海外競馬ニュース
2018年07月05日  - No.25 - 3

英国の騎手、10月1日から安全性がより高い保護ベストを着用(イギリス)[開催・運営]


 BHA(英国競馬統轄機構)は6月28日、騎手の保護ベストの安全基準が10月1日から引き上げられると発表した。

 競馬産業の意見募集期間を経て、これまで着用されていた"レベル1モデル"の保護ベストは、これから"レベル2モデル"に替えられる。新しい保護ベストを着用することで、キックのような直接的衝撃に対する防御力が以前よりも最大50%高まる。

 数人の騎手はすでに"レベル2モデル"を着用している。ルビー・ウォルシュ(Ruby Walsh)騎手はこう語った。「保護ベストは"レベル1"から"レベル2"へ、見違えるように進化したように思います」。

 「障害競走でかなり深刻な落馬事故に遭ったり、馬に踏まれたり、下敷きになったり、蹴られたりした際に、"レベル2"は騎手をよりしっかりと防護するでしょう」。

 エイダン・コールマン(Aidan Coleman)騎手もこの見解に賛成しこう語った。「18ヵ月ほど前にアイルランドで騎乗したとき、"レベル2"を着用しなければなりませんでした。英国に帰ってすぐに2着注文し、それからずっと愛用しています」。

 アイルランドでは昨年この保護ベストが採用され、フランスでも2019年に採用されると見込まれている。

 BHAは、この新しい保護ベストが異常なパターンの怪我の原因となるか、しばらく見守ることにしていたが、そのようなパターンは認められなかった。それは、アイルランド競馬監理委員会(Irish Horseracing Regulatory Board)の上席医療責任者のエイドリアン・マクゴールドリック(Adrian McGoldrick)博士により確認されている。

差引分の重量を引上げる

 新しい保護ベストは、これまでのモデルよりも0.4~0.6ポンド(約181~272g)重い。したがって、検量時に差し引く重量は10月1日から3ポンド(約1.36kg)に引き上げられる[これまでは2ポンド(約0.91kg)だった]。

 BHAの主任医療顧問のジェリー・ヒル(Jerry Hill)博士はこう語った。「"レベル2"の保護ベストが導入されることを嬉しく思います。なぜなら、"レベル1"に比べて防御力が強化されるからです。それにより差引分の重量が引き上げられることにも満足しています」。

By David Baxter

[Racing Post 2018年6月28日「Jockeys in Britain required to wear Level 2 body protectors from October」]


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