英国最高齢の現役馬メガララ、17歳でついに引退(イギリス)[その他]
高齢馬メガララ(Megalala)は10年以上の間、積極的に先行してブライトン・リングフィールド・ケンプトンのような競馬場で勝利を挙げてきた。しかしついに、17歳で引退することとなった。
通算成績148戦20勝。2005年4月にフォントウェル競馬場で、その驚くべきキャリアはスタートした。2016年6月、メガララ(父Petardia)はリングフィールド競馬場で勝利を挙げ、1945年以降の英国平地競走において最高齢勝馬となった。
しかしこれはメガララにとって競走生活最後の勝利となり、2017年10月のウィンザー競馬場のレースがラストランとなった。ジョン・ブリジャー(John Bridger)調教師は、今年も同馬を出走させることを計画していたが、今では無事に引退させることができることに満足している。
同調教師はこう語った。「メガララは引退することになりました。馬体に不具合があるわけではありませんが、出走させてもしものことがあれば、誰も私を許してくれないでしょう。メガララは17歳であり、競走生活をやめさせる時が来ました。彼は無事にこの時を迎えることができました」。
「4~5頭の馬と一緒に放牧に出されていたメガララの見栄えは大変良く、明日にでも出走させられるぐらいです。素晴らしい競走生活を送りました。これからも私たちの厩舎で過ごすことになるでしょう。ここでは誰もが親しんだ家具のようなものです。私にとっては優秀な馬でした」。
「すべての馬がメガララのようであれば、調教しやすくなるでしょう。餌をやり健康で過ごさせるだけで良く、後は自分で何とかしてくれました。多くの競走馬は調教するのに手が掛かりますが、メガララはとにかく走りたがりました。どのような状況でも満足している馬でした。多くの馬は現役生活で何度か走るのが嫌になるものですが、彼に関してはそのようなことはありませんでした」。
メガララは2006年9月、ブライトン競馬場の7ハロン(約1400m)のクレーミング競走で初勝利を挙げた。同馬はこの競馬場で最も多く勝利を挙げることになる。
ブライトン競馬場での8勝のほとんどは、先行して押し切るスタイルで挙げられた。また、幅広い距離のレース(約1400m~2400m)で優勝した。メガララは今後、競馬の伝説として語り継がれるだろう。
メガララの成績
通算成績:148戦20勝(2着~3着:32回)
獲得賞金:7万3,648ポンド(約1,067万8,960円)
最も多くの勝利を挙げた競馬場:ブライトン競馬場(8勝)
最も多くの勝利を挙げた年:2011年(5勝)
By Richard Birch
(1ポンド=約145円)
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2018年No.1「英国最高齢の現役競走馬、今年も17歳で現役続行の予定(イギリス)」
[Racing Post 2018年8月29日「Trainer John Bridger calls time on Megalala career at age of 17」]