競馬実況コンテストにレーシングポスト紙記者が参戦(イギリス)[その他]
レーシングポスト紙の記者リー・モターズヘッド(Lee Mottershead)氏は9月21日、ニューマーケット競馬場の目印を丹念に調べていた。目印とは、ローリーマイルコースのゴールまで残り2ハロン付近の"低木の茂み(the Bushes)"や、残り1ハロン付近の"くぼみ(the Dip)"である。なぜかと言えば、同氏は9月22日にこの競馬場で行われる"競馬実況コンテスト"に初挑戦するからだ。
第4回目となるこのチャリティーイベントには、モターズヘッド氏のほかに、昨年の覇者リチャード・スペンサー(Richard Spencer)調教師、その仲間のエド・ヴォーガン(Ed Vaughan)調教師とチャーリー・フェローズ(Charlie Fellowes)調教師、そして募金活動に熱心なリチャード・ファークアー(Richard Farquhar)氏(訳注:2016年には募金活動のため60競馬場を徒歩で巡った)、アットザレーシズ(競馬チャンネル)の司会者ヘイリー・ムーア(Hayley Moore)氏が参戦する。
ムーア氏は、数年前の競馬実況コンテストにサー・マイケル・スタウト調教師とともに参戦した兄ライアン・ムーア騎手を上回る成績を挙げるために奮起するだろう。
今回実況デビューを果たすモターズヘッド氏は良いくじを引いた。6頭立てのマイル戦を実況することになったのだ。ただし、出走登録馬のうち1頭が前夜にニューキャッスル競馬場で走ったため、発走時刻までに5頭立てとなるかもしれない。
同氏はこう語った。「ニューマーケットの親切な人々が、私に第3レースを割り当ててくれました。6頭しか出走登録されていない牝馬限定のハンデ戦です。運営者が私のことを心配してくれたのでしょう。多分それは正解です」。
「そうだとしても、ものすごく興奮しています。このような機会を与えてくれた人々、寛容にも募金してくれた人々、親切にアドバイスしてくれた卓越したプロ実況者たちに感謝しています。成功しますように」。
32レッド社(32Red)がスポンサーを務めるニューマーケット厩舎開放ウィークエンド(Newmarket Open Weekend)には、すでに5,000ポンド(約75万円)の募金が集まっている。その募金は今年、競馬福祉協会(Racing Welfare)のニューマーケット住宅計画、パレスハウスにあるナショナル・ヘリテージ・センター(National Heritage Centre)、ニューマーケット・デイセンター(Newmarket Day Centre)、ニューマーケット町長の慈善事業に分配され、ニューマーケット厩舎開放ウィークエンドへの補助金としても使われる。
競馬実況コンテストは、2日間のニューマーケット厩舎開放ウィークエンドの初日の目玉である。このウィークエンドに先駆けて、ナショナル・ヘリテージ・センター、英国競馬学校(British Racing School)、ナショナルスタッド(National Stud)などの馬施設も開放されている。
競馬実況コンテスト参戦者の募金ページ
・リチャード・ファークアー氏(https://www.justgiving.com/fundraising/richard-farquhar)
・チャーリー・フェローズ氏(https://www.justgiving.com/fundraising/charlie-fellowes1)
・ヘイリー・ムーア氏(https://www.justgiving.com/fundraising/hayley-moore12)
・リー・モターズヘッド氏(https://www.justgiving.com/fundraising/lee-mottershead)
・リチャード・スペンサー氏(https://www.justgiving.com/fundraising/richard-spencer18)
・エド・ヴォーガン氏(https://www.justgiving.com/fundraising/ed-vaughan)
By David Milnes
(1ポンド=約150円)
[Racing Post 2018年9月22日「Post man lines up in annual battle of the headsets」]