オレゴン州のポートランドメドウズ競馬場、閉場を計画(アメリカ)[開催・運営]
オレゴン州競馬委員会(Oregon Racing Commission)の専務理事であるジャック・マクグレイル(Jack McGrail)氏によれば、ポートランドメドウズ競馬場は閉場を計画している。1946年に創設されたこの競馬場にとって、2月上旬に閉幕した競馬開催が最後となったのかもしれない。
3月29日、『ポートランドマンスリー誌』が初めてこの閉場計画を報じた。同誌は、ポートランドメドウズ競馬場の土地[約64エーカー(約25.9 ha)]の初期開発の許可申請が提出されていると伝えた。
ポートランドメドウズ競馬場は、ストロナックグループにより所有されている。直近の競馬開催(9月30日~2月5日 37開催日)では、1日当たり平均5万2,971ドル(約582万6,810円)の賞金が提供された。
マクグレイル氏はこう語った。「結論を言えば、ある時点で競馬場が売却されることが十分に予想されます。彼らは私たちに話した計画を進めているようです。昨年8月からそのような兆候がありました」。同氏は売却の詳細について話すことは控えた。競馬場およびストロナックグループの役員からは話を聞くことができなかった。
1945年11月20日、ポートランドメドウズ競馬場の建設工事は開始された。この建設を指揮したのは、カリフォルニア州のベイメドウズ競馬場(1934 年~2008年)の創設者でもあるウィリアム・P・カイン(William P. Kyne)氏である。1946年9月14日のオープンには、1万人以上の観客が立ち会った。同競馬場のメディアガイドによれば、夜間レースを施行した米国初のサラブレッド競馬場である。
2001年、ストロナックグループの前身であるマグナエンターテインメント社がポートランドメドウズ競馬場の競馬運営権を購買した。
ポートランドメドウズ競馬場の今後の競馬開催日程の一部は、TMBレーシング社(TMB Racing オレゴン州グランツパス)が運営するグランツパスダウンズ競馬場により取得される。オレゴン州競馬委員会は3月27日、TMBレーシング社が提出したポートランドメドウズ競馬場の秋開催の運営権申請を承認した。同社はサイマルキャスト賭事運営権も取得する予定。秋開催の日程はまだ発表されていない。
マクグレイル氏はこう付言した。「ポートランドメドウズが秋開催の運営権申請を提出してくるとは思われません。グランツパスダウンズからは受け取っており、その申請には施設改善も提案されていました」。
By Frank Angst and Christine Oser
(1ドル=約110円)
[bloodhorse.com 2019年4月1日「Portland Meadows Will Not Reopen for Racing」]