ビューティージェネレーション、8連勝を達成(香港)【その他】
ビューティージェネレーション(Beauty Generation せん6歳)は4月7日、シャティン競馬場のチェアマンズトロフィー(G2 芝1600m)を楽勝し、8連勝を達成した。
ジョン・ムーア調教師が管理する同馬は、香港マイル(G1)、スチュワーズカップ(G1)、クイーンズシルバージュビリーカップ(G1)などを制して、今シーズン6戦6勝でこのレースに臨んだ。
単勝1.2倍のビューティージェネレーションは9頭立てのこのレースで7番ゲートからの発走だったが、勢いよく飛び出し、他馬を寄せつけなかった。ザック・パートン騎手は、最後の直線で合図を送ったところ同馬がとても機敏に反応したので、さらに鞭を使うことを考えるまでもなかった。
パートン騎手はこう語った。「ビューティージェネレーションは競馬が大好きで、コースに出たがりますし、もっと走りたいようです。負担重量も増えましたが、一番気掛かりだったのは風でした。バックストレッチでは、とても強い向かい風が吹いていました。彼は何とか切り抜け、私たちが望んでいたとおりに走ってくれました」。
イーグルウェイ(Eagle Way)は持ちこたえて2着となった。謎の多い馬パキスタンスター(Pakistan Star)はポール・オサリバン厩舎に転厩してから初めての出走だったが、3着に健闘した。圧倒的な強さを見せるビューティージェネレーションを恐れて、どちらの馬も手出しができなかった。しかしムーア調教師は、同馬はもっと力をつけられると述べた。
「攻馬手のロマン(・クラヴルール氏)は調教の様子をフィードバックしてくれています。ビューティージェネレーションは競馬を好んでいて負けん気が強い馬だと理解しています。毎朝小さいコースで調教しているときでさえも、他の馬を抜きたがります。すごい馬です」。
「ザックはビューティージェネレーションが成長したと言っていました。私たちは彼を走らせるために無理強いすることがなくなりました。3週間後のチャンピオンズマイル(G1 4月28日)ではもっと進化しているでしょう。それまで彼の能力が鈍らないようにしなければなりません」。
一方スプリントカップ(G2 芝1200m)では、単勝1倍台のミスタースタニング(Mr Stunning)が3着に敗れるという番狂わせがあった。優勝したのはリチャード・ギブソン調教師が管理するラタン(Rattan)である。
フランキー・ロー(Frankie Lor)調教師が管理するミスタースタニングは1月以来の出走で、単勝1.4倍の1番人気で出走してパートン騎手を背にすばやく先行した。しかし少頭数のレース(6頭立て)だったためにそれほど速いレースとはならず、2番人気のビートザクロック(Beat The Clock)との激しい先頭争いとなった。そこに、チャド・スコフィールド騎手が騎乗するラタンが外側から快速で迫ってきて、ビートザクロックに首差をつけて先頭でゴールした。
優勝馬はビートザクロックやミスタースタニングよりも負担重量が5ポンド(約2.3kg)軽かった。ギブソン調教師はこう語った。「この2頭のトップホースを破ることができたのは、アローワンス(減量特典)のおかげです。よく作戦を練ることができました。2頭は早くから接戦を繰り広げていましたが、最後にスタミナを発揮させたのはラタンでした」。
By Matt Butler
[Racing Post 2019年4月7日「Star miler Beauty Generation makes it eight in a row with easy Sha Tin success」]