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海外競馬ニュース
2019年05月16日  - No.18 - 3

マキシマムセキュリティの父ニューイヤーズデー、日本の牧場が購買(ブラジル・日本)[生産]


 南米の複数の消息筋は、ブラジルのエテルナメンテリオ牧場(Stud Eternamente Rio)が、G1馬で種牡馬のニューイヤーズデー(8歳)を日本の牧場に売却する契約を交わしたことを認めた。そして、いくつかの書類手続きが残っているものの売却はほぼ完了していると述べた。この種牡馬を購買した日本の牧場の名前は明かされていない。

 ニューイヤーズデーは、ケンタッキーダービー(G1 5月4日)で1位入線したものの走行妨害のために降着となったマキシマムセキュリティ(Maximum Security)の父である。ケンタッキーダービーの前には、マキシマムセキュリティ(ゲイリー&メアリー・ウエスト夫妻が所有)はフロリダダービー(G1)を制していた。この3歳馬の現在の通算成績は5戦4勝で、獲得賞金は64万9,400ドル(約7,143万円)である。

 ウエスト夫妻はニューイヤーズデーの馬主でもあった。同夫妻は2012年キーンランド9月1歳セールにおいて、クリアスカイファーム(Clearsky Farms)からニューイヤーズデーを42万5,000ドル(約4,675万円)で購買していた。ボブ・バファート調教師に管理された同馬は、2歳のときにデビュー戦で3着、2戦目で1¾馬身差の優勝を果たし有望馬として注目されていた。

 優勝した未勝利戦の2ハロン標識において、同馬は他馬に悠々と3½馬身差をつけており、ゴール板まで楽々と進んだ。このパフォーマンスにより、BCジュベナイル(G1 サンタアニタパーク競馬場)に出走し、1¼馬身差の勝利を収めた。この勝利の後に引退した同馬の獲得賞金は115万4,000ドル(約1億2,694万円)に上った。

 ニューイヤーズデーはケンタッキー州レキシントン近くのヒルンデール牧場(Hill 'n' Dale Farms)で種牡馬入りし、そこで5シーズン供用された。種付頭数が最も多かったのは2015年の98頭で、5年間において1シーズンあたりの平均種付頭数は65頭だった。同牧場での最後の種付料は5,000ドル(約55万円)だった。

 2017年には、ニューイヤーズデーは12頭の勝馬を送り出して、フレッシュマンサイアーとしてトップ10入りした。初年度産駒で最も優秀だったのはスターレットS(G1)で2着となったイエスタデーズニュース(Yesterday's News)である。

 ニューイヤーズデーは今年これまでに6頭のブラックタイプ勝馬を出している。マキシマムセキュリティ以外では、G3勝馬のバーボンレゾリューション(Bourbon Resolution)とカフェデュモンド(Café Du Monde)、G3・3着内馬でステークス勝馬のデイレイダー(Day Raider)、パレードオブロージズ(Parade of Roses)、ダットデー(Dat Day)がいる。ニューイヤーズデー産駒はこれまで総額376万2,220ドル(約4億1,384万円)の賞金を獲得しており、1頭当たりの平均獲得賞金額は4万2,753ドル(約470万円)である。

 ニューイヤーズデーは2018年、有名なオーナーブリーダーのルイス・フェリペ・ブランドン・ドス・サントス(Luis Felipe Brandão dos Santos)氏により購買された。同氏は1988年にエテルナメンテリオ牧場を創設し、2014年と2015年にシャンハイボビー(Shanghai Bobby)を輸入供用したブラジルの生産者連合の一員である。

By Eric Mitchell

(1ドル=約110円)

[bloodhorse.com 2019年5月10日「New Year's Day Headed to Japan」]

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