韓国のリーディングサイアー、メニフィーが23歳で死亡(韓国)[生産]
ウェブサイト『ホースレーシング・イン・コリア』によれば、G1を2勝した種牡馬メニフィー(Menifee 23歳)は6月13日、 心臓発作と思われる症状で死んだ。同馬は2007年から韓国馬事会(KRA)の済州スタッドファームで供用されていた。
メニフィーは韓国ですぐに種牡馬として頭角を現し、韓国競馬産業で愛される馬となった。2012年~2017年は、リーディングサイアーとして君臨していた。
『ホースレーシング・イン・コリア』はこう伝えている。「メニフィーは、韓国の生活にうまく馴染みました。賢い馬で、すぐに韓国語に反応するようになったので、済州スタッドファームでは皆が異口同音に"メニフィーは韓国語を話す"と言っていました。メニフィーがソウル競馬場で一般公開されたときには、多くのファンが彼を見ようとパドックに押し寄せました」。
メニフィーは、アーサー・B・ハンコック(Arthur B. Hancock)氏に生産された。父はハーラン(Harlan)で、母は米国年度代表繁殖牝馬アンキャンベル(Anne Campbell)である。ハンコック氏とジェームズ・ストーン(James Stone)氏に所有され、エリオット・ウォルデン(Elliott Walden)調教師により管理されたメニフィーは、2歳のときにキャットシーフ(Cat Thief)やレモンドロップキッド(Lemon Drop Kid)などを負かして2戦2勝を果たした。
同馬は翌年も初めの5戦全てで1着~2着となり、優秀な成績を収め続けた。その中にはブルーグラスS(当時G1)での優勝や、ケンタッキーダービー(G1)とプリークネスS(G1)におけるカリズマティックの2着が含まれる。
ベルモントS(G1)で掲示板を外した後、メニフィーはハスケル招待H(G1)でキャットシーフを再び負かして優勝し、トラヴァースS(G1)で3着、スーパーダービー(G1)で2着となった。
メニフィーは1999年に3歳シーズンを終えた後に現役を引退した。そして2000年~2006年には、ハンコック氏のストーンファーム(Stone Farm)で供用された。種付料は、2004年に2万ドル(約220万円)に引き上げられた以外は1万5,000ドル(約165万円)だった。
2006年にメニフィーはKRAに売却された。当時、ハンコック氏は「とても良い価格が提示された」と述べていた。
同馬が送り出した18世代の産駒からは、チャンピオン馬5頭、ブラックタイプ勝馬6頭が出ている。有名な産駒には、韓国三冠馬で2017年韓国年度代表馬パワーブレード(Power Blade)、2014年韓国最優秀3歳牝馬クイーンズブレード(Queen's Blade)、2014年韓国年度代表馬ギョンブデロ(Gyeongbudaero)、米国G1優勝馬ゲームフェイス(Game Face)などがいる。
ゲームフェイスは今年のサンヴィセンテS(G2)の3着馬コロシアム(Coliseum)の母である。
KRAの情報によれば、メニフィーは2018年に自己最多の136頭に種付けを行った。同馬のそれまでの1シーズン当たりの平均種付頭数は84頭だった。
By Mary LaRue
(1ドル=約110円)