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海外競馬ニュース
2019年08月29日  - No.33 - 1

エネイブル、英国のファンの前でキャンターを披露する予定(イギリス)[その他]


 競馬ファンは先週、凱旋門賞連勝馬エネイブル(牝5歳)の英国での最後の出走を見るためにヨーク競馬場を訪れたが、最後にもう一度このG1・10勝馬を英国で見るチャンスに恵まれるだろう。エネイブルは"ヘンリー・セシル厩舎開放ウィークエンド[9月21日(土)・22日(日)]"において、ニューマーケットの調教場に姿を現す予定である。

 毎年恒例の厩舎開放ウィークエンドの第2日目の始めに、エネイブルはウォレンヒル(Warren Hill)でキャンターを行う。ジョン・ゴスデン厩舎の他の優良馬、ストラディヴァリウス(Stradivarius)なども一緒である。

 エネイブルはヨークシャーオークス(G1 8月22日)での圧勝を受け、英国のハンデキャッパーにより暫定レーティング128を付けられ、世界ランキングの首位に立つことが濃厚である。同馬は2年前の厩舎開放ウィークエンドで姿を現したが、昨年の同イベントでは悪天候のために不参加を余儀なくされ、多くの人々をがっかりさせた。

 ゴスデン調教師はこう語った。「厩舎開放ウィークエンドは支援したいイベントなので、万事良好であれば、エネイブルをはじめすべての優良馬をキャンターさせるでしょう。圧倒的な数の人々が訪れるので、この日はおもてなしができないかもしれません。そのため、トップクラスの馬を見てもらうことが喜んでいただく最高の方法です。豪雨に見舞われた昨年よりも良い天気になることを願っています」。

 今年の厩舎開放ウィークエンドは、多くの人々に愛された名伯楽の生涯を讃えるために、"ヘンリー・セシル厩舎開放ウィークエンド"に改名された。以前サー・ヘンリー・セシルに馬を預託していた馬主のグループが支援する3年間のパートナーシップは今年から始まり、地元の慈善団体への募金活動に協力する。

 2012年にニューマーケットに厩舎開放ウィークエンドが戻ってきてから、地元と競馬関係の慈善団体への募金は25万ポンド(約3,250万円)以上に上っている。そのうち11万5,000ポンド(約1,495万円)は、競馬福祉協会(Racing Welfare)のマクドナルド・ブキャナン・ハウス(MacDonald Buchanan House)改装計画のために提供される。この計画は8月中に始められ、完成すればニューマーケットで競馬に従事する若者は質の高い宿泊設備(18戸)を利用できる。

 厩舎開放ウィークエンドの訪問者はニューマーケットにおいて、数々の洗練された馬施設を巡り、競馬を観戦し、多くの一流調教師の厩舎を訪れることができる。

 競馬福祉協会のCEOドーン・グッドフェロー(Dawn Goodfellow)氏はこう語った。「ヘンリー・セシル厩舎開放ウィークエンドは重要な機会であり、そこから資金を得られることに感謝しています」。

 「マクドナルド・ブキャナン・ハウスの改装は、ニューマーケットにおける大切な計画です。このイベントで集められた資金は、私たちの目標を達成するのに役立たせてもらっています。その目標とは、競馬に従事する若者に質が高くて安全な住居を提供して素晴らしい形でキャリアをスタートさせてもらうというものです」。

 「ヘンリー・セシル厩舎開放ウィークエンドが今年大きな成功を収めることを願っています。競馬福祉協会をいつも支援していただいていることに感謝しています」。

By David Milnes

(1ポンド=約130円)

[Racing Post 2019年8月26日「Star on show: world's best horse Enable to top bill at Newmarket Open Weekend」]


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