ダグラス・ホワイト調教師、2鞍目にして初勝利をマーク(香港)[その他]
9月1日(日)のシャティン競馬場において、伝説的な元ジョッキー、ダグラス・ホワイト氏(47歳)が調教師として初勝利をマークするのにほとんど時間はいらなかった。わずか2頭目の出走馬であるアドニス(Adonis)がリーガン・ベイリス(Regan Bayliss)騎手を背にハンデ戦(1200m)を制したのだ。
ホワイト氏は今年2月に騎手を引退した。その華々しい騎手生活においてリーディングタイトルを史上最多の13回獲得し、通算1,813勝を挙げた。
南アフリカ出身のホワイト氏は、2019-20年シーズンの初開催日(全10レース)に管理馬7頭を出走させ、第1レースのハンデ戦(1600m)では初めての出走馬ルパナシュ(Le Panache)が4着に敗れたものの、第2レースをアドニスで制した。
感動したホワイト調教師はこう語った。「開幕日に初勝利を挙げたことで特別な感慨に浸っています。香港は私の故郷です。アドニスはとても難しい馬で、毎日つきっきりで調教してきました」。
「一生懸命手掛けた馬が優勝して満足しています。馬が人を信じることを学べば、以前は反抗して走り出していた態度ががらりと変わり、集中して調教を楽しむようになります。各馬には個性があり、実際のところ私は競馬を楽しみ始めています」。
ホワイト調教師はベイリス騎手の騎乗も褒めたたえ、こう語った。「百点満点の騎乗でした。彼がアドニスに素晴らしいパフォーマンスをさせたのです。ゲートを出てから私が望んでいるとおりの位置につけてくれました」。
ホワイト氏は13年連続でリーディングジョッキーに輝いたが、2013-14年シーズンにそれにストップをかけたのは現在リーディングのザック・パートン騎手である。この2人は調教師と騎手としてコンビを組んだが、3.1倍の1番人気でハンデ戦(1400m)に挑んだイージーゴーイージーウィン(Easy Go Easy Win 5歳)は9着に敗れてしまった。
パートン騎手は昨シーズンと同じく、オープニングレースを勝利で飾り[ダニー・シャム(Danny Shum)厩舎のグッドランナー(Good Runner)]、ヴィンセント・ホー(Vincent Ho)騎手やアルド・ドメイヤー(Aldo Domeyer)騎手と同様に2勝を挙げて開幕日を終えた。また、トニー・クルーズ調教師はこの日に3勝を挙げて調教師ランキングの首位に立った。
By Paul Fielder
(関連記事)海外競馬ニュース 2019年No.3「ダグラス・ホワイト騎手、調教師となるために騎手を引退(香港)」