サウジカップの前座レースが発表される(サウジアラビア)[開催・運営]
9月16日のサウジアラビア・ジョッキークラブの発表によれば、第1回サウジカップ[総賞金2,000万ドル(約22億円)]開催日には、総賞金の合計が680万ドル(約7億4,800万円)に上る前座戦5レースが施行される。その中の3つは芝レースである。
サウジアラビア・ジョッキークラブの会長であるバンダル・ビン・カリド・アル・ファイサル殿下(Prince Bandar bin Khalid Al Faisal 以下バンダル殿下)はこう述べた。「これらの新設レースがサウジカップデーを素晴らしいスポーツイベントとするのに貢献すると考えています。そしてこれらの新設レースに海外馬を迎えることにワクワクしています。とりわけリヤドで初めて芝レースを施行することを嬉しく思っています。様々なことが具体化し始めています」。
今回発表された前座戦は以下のとおりである。
・ ハンデキャップ競走(芝3000m)総賞金250万ドル(約2億7,500万円)
・ 古馬限定レース(芝2100m)総賞金100万ドル(約1億1,000万円)
・ 古馬限定レース(芝1350m)総賞金100万ドル(約1億1,000万円)
・ 3歳限定レース(ダート1600m)総賞金80万ドル(約8,800万円)
・ 3歳以上限定レース(ダート1200m)総賞金150万ドル(約1億6,500万円)
ロンドンのフォートナム&メイソン社で行われたこの発表会見に出席した著名人には、今シーズンの欧州競馬で最も成功しているコンビ、ジョン・ゴスデン調教師とフランキー・デットーリ騎手が含まれていた。
デットーリ騎手はこう語った。「リヤドのダートコースの質はどの競馬場にもひけをとりません。そのコースで欧州馬に騎乗しましたが、素晴らしい走りっぷりでした。新たな芝コースもサウジカップデーの魅力を高めるものとなるでしょう」。
サウジアラビア・ジョッキークラブは、新しい芝コースの詳細については触れなかった。しかしキング・アブドゥルアズィーズ競馬場(リヤド)の見取図は、この芝コースがダートの本馬場の内側に敷設されることを示している。
ゴスデン調教師はこう語った。「短距離レース、長距離レース、3歳限定のダートマイル戦まで揃ったこれらの前座レースは、多くの馬の目標になるでしょう。この3歳限定戦は英国のギニー競走よりも賞金面で魅力的です。どの馬を参戦させるかについてすでに検討しています」。
フェニックスサラブレッズ社(Phoenix Thoroughbreds)は、サウジカップ創設の発表直後に、このレースがグロンコウスキー(Gronkowski)とアクセルロッド(Axelrod)の目標レースになると発表していた。香港を拠点とするトニー・ミラード(Tony Millard)調教師は、イルーシヴステート(Elusive State)を参戦させる予定であることを明らかにしている。また、チャイナホースクラブ関係者も興味を示している。
バンダル殿下はこう付言した。「国際競走としてサウジカップを設立したことは、サウジアラビアの競馬史において最も重要な出来事であることは疑いようがありません。サウジアラビアでこの素晴らしいスポーツを発展させるという私たちの決意と、国際競馬において主要プレーヤーになりたいという私たちの願望を示しています」。
第1回サウジカップ開催予定日の2月29日は、総賞金900万ドル(約9億9,000万円)のペガサスワールドカップ(1月25日 ガルフストリームパーク)と総賞金1,200万ドル(約13億2,000万円)のドバイワールドカップ(3月28日 メイダン)のちょうど中間に位置している。
By Bob Kieckhefer
(1ドル=約110円)
[bloodhorse.com 2019年9月16日「Five Saudi Cup Undercard Races to Award $6.8 Million」]