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海外競馬ニュース
2019年10月17日  - No.40 - 4

アニマルキングダム、2020年から日本で供用(アメリカ・日本)[生産]


 2011年にケンタッキーダービー(G1)を制して米国最優秀3歳牡馬に選ばれたアニマルキングダム(Animal Kingdom)は日本軽種馬協会に購買され、2020年から日本で供用される。同馬の世界を股にかけたキャリアは、今後も続くことになる。

 アニマルキングダム[父ルロワデザニモー(ブラジル産)、 母ダリシア(ドイツ産)]は現役時代、米国・ドバイ・英国で出走した。現役引退後は種牡馬として、2013年南半球繁殖シーズンから豪州のアローフィールドスタッドで供用され始めた。同スタッドはチームヴェイラーインターナショナル(Team Valor International)からアニマルキングダムの所有権の過半数を購入し、モハメド殿下のゴドルフィンも同馬が最後のレースに出走する前にその所有権の一部を購買していた。

 豪州で種牡馬のキャリアを開始したアニマルキングダムは、2014年から毎年北半球繁殖シーズンに、ケンタッキー州のダーレーの種馬場にシャトルされた。また、2014年、2015年、2017年の南半球繁殖シーズンにはアロースタッドで供用された。

 アニマルキングダムは2011年にスパイラルS(G3)で優勝してケンタッキーダービーへの切符を手に入れ、突如として大舞台に姿を現した。同馬は初ダートとなったケンタッキーダービーで2¾馬身差の勝利を収め、プリークネスS(G1)では優勝馬に½馬身差の2着となった。ベルモントSでは6着となり、怪我のためにそれが3歳シーズン最後の出走となったが、アニマルキングダムはその年の米国最優秀3歳牡馬に選出された。

 4歳シーズンには2走しかせず、それはいずれも芝レースだった。同馬は2012年2月にガルフストリームパーク競馬場のアローワンスオプショナルクレーミング競走で優勝し、その後怪我のために再び戦線離脱した。長い休養期間から復帰した同馬はBCマイル(G1 サンタアニタ競馬場)で、米国年度代表馬に2回輝いたワイズダン(Wise Dan)に1½馬身差の2着となった。

 アニマルキングダムは2013年前半に3ヵ国で出走した。ガルフストリームパークターフハンデキャップ(G1)では優秀なポイントオブエントリー(Point of Entry)の2着となり、ドバイワールドカップ(G1)では2馬身差の優勝を決めた。そして、ロイヤルアスコット開催のクイーンアンS(G1)では11着となり、これが最後の出走となった。同馬の通算成績は12戦5勝(2着5回)となり獲得賞金額は838万7,500ドル(約9億2,263万円)に上った。

 アニマルキングダムはこれまで種牡馬として出走馬302頭、勝馬167頭(うちステークス勝馬13頭)を送り出している。優秀な産駒には、今年のオーストラリアンダービー(G1)優勝馬エンジェルオブトゥルース(Angel of Truth)、カナダのG2勝馬でBCジュベナイルターフ(G1)2着のアンテイムドドメイン(Untamed Domain)、重賞を複数回制したリーガルグローリー(Regal Glory)がいる。リーガルグローリーは10月12日、クイーンエリザベス2世チャレンジカップ(G1 キーンランド)に出走予定である(結果:6着/8頭)。また、10月11日にフランクリンカウンティS(G3 キーンランド)を制して重賞勝馬となったオレクサンドラ(Oleksandra)、そして昨年G3勝馬となったエルサ(Elsa)がいる。

By Nicole Russo

(1ドル=約110円)

[drf.com 2019年10月12日「Animal Kingdom purchased, being moved to Japan」]


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