コーフィールドカップの優先出走権付与レースを変更(オーストラリア) [開催・運営]
メルボルンレーシングクラブ(Melbourne Racing Club:MRC)は2月25日、今年の春に施行されるコーフィールドカップ(G1 芝2400m)の出走条件の修正を発表した。この修正において、豪州のステイヤー(長距離馬)を支援するために、クーンジーカップ(G3 芝2000m)をコーフィールドカップへの優先出走権付与レースとして復活させる。
MRCは、海外馬に有利となっている不均衡を是正するために、コーフィールドカップへの優先出走権付与レースの数を以下のように変更した。
海外:18レース→9レース
豪州: 8レース→9レース
1996年までクーンジーカップは、その3日後のコーフィールドカップへの優先出走権をぎりぎりで手に入れるためのレースだった。
MRCのCEOジョシュ・ブランクスビー(Josh Blanksby)氏は、MRCはこのレースが再び興奮を生み出すようになることを望んでいると述べ、こう続けた。
「国内と海外の優先出走権付与レースのバランスを適切なものにできたと考えます。また、クーンジーカップをブルーサファイアSデー(コーフィールドカップの3日前)に戻すことで、このレースが重要な立場を取り戻すことを嬉しく思っています。この変更は、競馬開催に面白味をもたらすだけではありません。重要なことですが、コーフィールドカップへの優先出走権を獲得するチャンスを地元関係者に提供します」。
MRCの声明には次のように記されている。
「MRCは近年、その看板レースであるコーフィールドカップへ海外からの遠征馬を引き付けるために、海外における優先出走権付与レースのリストを拡大していました。しかし、実質的な影響は無視できるほど小さいものでした。一方で、MRCはこれらの優先出走権付与レースのバランスは海外勢にとって非常に有利になっていると考えるようになりました。国内が8レースであるのに対し、海外が18レースだったからです」。
「その結果、海外における優先出走権付与レースは18レースから9レースに減らされました。コーフィールドカップに最も適切だと思われるレースの勝馬には、引き続き優先出走権が与えられます」。
豪州におけるコーフィールドカップ優先出走権付与レース(全9レース)
1. モーニントンカップ
2. VRCマカイビーディーヴァS
3. MVRCダットタンチンナムS
4. MRC ファウンデーションカップ (ナチュラリズムS)
5. アンダーウッドS
6. VRCターンブルS
7. コーフィールドS
8. ハーバートパワーS
9. クーンジーカップ
海外におけるコーフィールドカップ優先出走権付与レース(全9レース)
1. 日経新春杯(日本)
2. 京都記念(日本)
3. ドバイシーマクラシック (ドバイ)
4. ジョッキークラブS(英国)
5. チャンピオンズ&チャターカップ(香港)
6. 目黒記念(日本)
7. シャンティイ大賞(フランス)
8. ハードウィックS(英国)
9. プリンセスオブウェールズS (英国)
By Racing.com/Andrew Eddy
(1豪ドル=約80円)
[Racing Post 2019年2月25日「Caulfield Cup conditions tweaked to tilt balance back towards locals」]