サウジカップに16ヵ国から143頭が予備登録(サウジアラビア)[開催・運営]
サウジカップ(2月29日 キング・アブドゥルアズィーズ競馬場)と前座レースの予備登録馬リストが1月14日に発表された。
【サウジカップ ダート1800m 総賞金2,000万ドル(約22億円)】
世界最高賞金レースであるサウジカップには、16ヵ国から143頭が登録され、その中にはG1馬32頭が含まれる。米国からは以下の馬が予備登録されている。
・ G1を数回制した牝馬ミッドナイトビズー(Midnight Bisou)
・ シガーマイルH(G1)優勝馬マキシマムセキュリティー(Maximum Security)
・ ホイットニーS(G1)優勝馬マッキンジー(McKinzie BCクラシック(G1)では2着)
サウジアラビア・ジョッキークラブ(Jockey Club of Saudi Arabia)がサウジカップの創設を発表した直後、マッキンジーを管理するボブ・バファート調教師は「2,000万ドルの賞金を出すならば、発走ゲートには傑出馬が集まるでしょうね」と述べていた。
【ネオムターフカップ 芝2100m 総賞金100万ドル(約1億1,000万円)】
サウジカップ開催日は、サウジアラビア競馬の新たな時代の幕開けとなる。キング・アブドゥルアズィーズ競馬場には同国で初めての芝コースが敷設される。
この日にその芝コースで施行されるネオムターフカップには、ペガサスワールドカップターフ招待S(芝G1)に出走予定のマジックワンド(Magic Wand エイダン・オブライエン厩舎)が登録されている。同馬は11月に豪州でマッキノンS(G1)を制している。また同じ厩舎の英ダービー(G1)馬アンソニーヴァンダイク(Anthony Van Dyck)も登録されている。
ゴドルフィンのサイード・ビン・スルール(Saeed bin Suroor)調教師が管理するシングスピールS(G2 メイダン競馬場)優勝馬ベンバトル(Benbatl)は、ネオムターフカップとサウジカップの両方に予備登録されている。
ネオムターフカップには、ナッソーS(G1)を制した日本のスター馬ディアドラ(橋田満厩舎)も登録されている。同馬は現在、英国のニューマーケットを拠点としている。
【レッドシーターフH 芝3000m 総賞金250万ドル(約2億7,500万円)】
レッドシーターフHには、G1を数回制したキューガーデンズ(Kew Gardens オブライエン厩舎)、世界を股に掛けて活躍するプリンスオブアラン(Prince of Arran)、2018年メルボルンカップ(G1)優勝馬クロスカウンター(Cross Counter チャーリー・アップルビー厩舎)が登録されている。
【その他のレース】
・ オバイヤアラビアンクラシック[純血アラブ限定 ダート2000m 総賞金190万ドル(約2億900万円)]
・ ジョッキークラブローカルH[サウジアラビア調教馬限定 ダート1800m 総賞金50万ドル(約5,500万円)]
・ リヤドダートスプリント[ダート1200m 総賞金150万ドル(約1億6,500万円)]
・ サウジダービー[ダート1600m 総賞金80万ドル(約8,800万円)]
・ 1351ターフスプリント[芝1350m 総賞金100万ドル(約1億1000万円)]
サウジアラビア・ジョッキークラブの戦略・国際競走担当理事を務めるトム・ライアン(Tom Ryan)氏はこう語った。「世界中の競馬コミュニティーのサウジカップへの反応は素晴らしいものです。予備登録された馬にとても満足しています。第1回目の壮大なサウジカップ開催日をこれらの登録馬の力量にふさわしいものとするために、私たちは専念しています」。
サウジカップの関係者によると、BHA(英国競馬統括機構)の元上級ハンデキャッパーであるフィル・スミス(Phil Smith)氏によって割り当てられるレーティングを基に、これらの予備登録馬は絞り込まれ、最終的な出走馬と枠順は2月25日(火)に発表される。
賞金総額2,920万ドル(約32億1,200万円)を提供するサウジカップ開催日の予備登録馬リストは以下で閲覧できる。
By Blood-Horse Staff
(1ドル=約110円)
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