7月11日から観客5,000人の競馬場への入場が可能に(フランス)[開催・運営]
フランス政府は、7月11日から全てのスポーツ競技場(競馬場を含む)で「有観客」の第1段階として、上限5,000人の入場が許されると発表している。
フランス防衛・国家安全保障会議の深夜の会合の後に発表された外出制限措置の緩和の1つとして、このニュースはもたらされた。
フランスギャロ(France Galop)の6月19日付の声明は、早ければ今週(6/22~28)にも政府が無観客の一部解除を検討するかもしれないという可能性を示唆している。一方で防衛・国家安全保障会議の決定は7月11日(緊急事態宣言の終了予定日)まで保留とされるが、賭事客・競馬ファンが競馬場に戻ってくるという光景は今や間近に迫っている。
7月12日のジャンプラ賞(G1)は、新型コロナウイルス感染拡大のために競馬が3月に中止されて以来、観客の前で施行される最初のビッグレースとなるだろう。
入場者を上限5,000人とすることで、大規模な競馬開催日ではいつもどおりの収益は見込めないだろう。しかし政府は、入場者数の制限はそれほど長くは続かないことを明確にしている。
防衛・国家安全保障会議の後に出された首相からの声明には、こう記されている。「大きな行事・競技場・コンサート会場への入場者の上限を5,000人とすることは、9月1日まで義務付けられます。7月中旬に国内の状況を検討し、8月後半に制限措置をさらに緩和する可能性についての決定が下されるでしょう」。
フランスギャロは今後数日内に、競馬場の観客受入れの具体的な対応について発表するだろう。入場者数の上限を5,000人としても、通常の競馬開催日ではさほど影響はないだろう。残念なことに、この無観客の一部解除は、シャンティイ競馬場で7月5日に施行される仏ダービー(G1 ジョッケークリュブ賞)・仏オークス(G1 ディアヌ賞)には間に合わなかった。
ある程度確信を持って言えることは、新型コロナウイルスの第2波が政府の方針を破綻させなければ、10月4日の第100回凱旋門賞(G1)は観客の目の前で開催されるということだ。
パリ地域での競馬を再開
フランスギャロは6月22日以降に予定されているオートゥイユ・ロンシャン・サンクルーでの開催を本来の競馬場で施行することを認めた。すなわち、5月19日以来初めて競馬がパリ地域に戻ってくる。
パリ地域の競馬場は5月11日、他地域と同様に無観客でレースを再開していたが、そのわずか9日後に出された首相からの命令により、中止が余儀なくされていた。
政府の科学・健康担当官は、パリ広域における新型コロナウイルスの脅威レベルを下げ、6月15日(月)にグリーンゾーン(安全区域)とした。6月28日(日)のサンクルー大賞(G1)は、従来どおりサンクルー競馬場で施行される予定。
By Scott Burton
[Racing Post 2020年6月20日「French racecourses to allow crowds of up to 5,000 for all meetings from July 11」]