2021年アガカーンスタッドの種付料(アイルランド・フランス)[生産]
アガカーンスタッドは、ギルタウンスタッド(アイルランド)とボンヌヴァル牧場(フランス)で供用する優良種牡馬5頭の種付料を発表した。最高額を誇るのは、2年連続15万ユーロ(約1,875万円)で供用されるシーザスターズである。
シーザスターズ(父ケープクロス 母は優良牝馬アーバンシー)は、今年の活躍馬ミスヨダやストラディバリウスを含むG1馬14頭を送り出している。
現役時代に英ダービー(G1)と凱旋門賞(G1)を制したシーザスターズは、出走した産駒のうち12%がステークス勝馬、66%が勝馬となり、種牡馬として素晴らしい記録を作り続けている。
シーザスターズがいるギルタウンスタッドには、その産駒である英愛ダービー馬ハーザンド(7歳)がいる。ハーザンドの2歳となった初年度産駒の中には、クラシック競走に挑むかもしれないフレンチフュージョン(French Fusion)やポートサンライト(Port Sunlight)が含まれる。同馬の種付料は引続き8,000ユーロ(約100万円)とされる。
ボンヌヴァル牧場では、シユーニ(父ピヴォタル)の種付料が2020年の10万ユーロ(約1,250万円)から14万ユーロ(約1,750万円)に大きく引き上げられ最高額となる。これには、今シーズンも産駒がG1競走で大いに成功を収めていることが寄与している。同馬は今年新たにG1馬3頭を送り出し、G1を制した産駒はこれで計6頭となる。
最も優秀なシユーニ産駒、ソットサスは凱旋門賞で優勝してその競走生活を締めくくり、来年からクールモアで種牡馬生活を送る。一方、2歳のシユーニ産駒には、デューハーストS(G1)優勝馬セントマークスバシリカが含まれる。またシユーニは、EPテイラーS(G1)優勝馬エトワールや仏1000ギニー(G1)優勝馬ドリームアンドドゥも送り出している。
2011年に7,000ユーロ(約88万円)で種牡馬入りしたシユーニは、今回の種付料引上げでまたもや自己最高を更新する。
良血馬ザラック(父ドバウィ 母ザルカヴァ)もボンヌヴァル牧場で供用され、その種付料は4年連続で1万2,000ユーロ(約150万円)となる。初年度産駒は今年1歳となり、セリに上場された産駒につけられた最高価格は11万2,000ユーロ(約1,400万円)だった。これらの産駒は来年に2歳となり出走し始めるだろう。
アガカーンスタッドの残る1頭はダリヤン(父シャマルダル)である。初年度産駒は2歳となり、7頭が欧州で勝馬となっている。その中にはG1・3着内の2頭、マイカークム(My Kurkum)とプランセスドサバ(Princesse De Saba)が含まれる。ダリヤンは2021年も今年と同様に8,000ユーロ(約100万円)で供用される。
By James Thomas
(1ユーロ=約125円)
[Racing Post 2020年11月13日「Sea The Stars tops Aga Khan stallion roster as Siyouni fee soars to a new high」]