ディアドラ、繁殖1年目はガリレオと交配(日本・アイルランド)[生産]
絶大な人気を誇る日本の牝馬ディアドラ(6歳)は繁殖1年目に最高の種牡馬ガリレオを訪れる予定であると、関係者が明らかにした。
通算成績33戦8勝のディアドラを手掛けた橋田満調教師は、スポーツ報知に対して、クールモアの長年のリーディングサイアー、ガリレオを訪れるのがディアドラの次の計画であると述べた。
キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1)を11馬身差で圧勝した父ハービンジャー(父ダンシリ)にとって、ディアドラは初めてのG1優勝産駒となった。ディアドラの母ライツェント(父スペシャルウィーク)はエルムS(G3)優勝馬ランフォルセとG3・2勝馬ノーザンリバーの半姉妹である。
ライツェントの第3仔であるディアドラは、5勝馬オデュッセウス(せん7歳 父ファルブラヴ)の半妹である。またディアドラの3代母ソニックレディは、1986年に愛1000ギニー(G1)、コロネーションS(G1)、サセックスS(G1)、ムーランドロンシャン賞(G1)を制したトップマイラーだった。
ノーザンファームにより生産されたディアドラは3歳のとき、優駿牝馬(G1 オークス)でソウルスターリングの4着となったが、秋華賞(G1)で優勝し、その翌年の2018年には日本で重賞2勝を果たした。
2018年ドバイターフ(G1)でベンバトルの3着、2018年香港カップ(G1)でグロリアスフォーエバーの2着となったディアドラの最高の栄誉は、2019年ナッソーS (G1)での優勝だ。グッドウッド競馬場の観衆の前で行われたこのレースで、ディアドラはメダーイー(Mehdaayih)を退けて勝利をつかんだ。
ディアドラはその後勝利を重ねられなかったが、2019年10月の英チャンピオンS(G1)でマジカルの3着に健闘した。そして激しいレースとなった2020年2月のサウジカップでは頭差の2着となった。
この2年間、ニューマーケットでディアドラが込山調教助手と調教を積む姿は慣れ親しまれた光景となっていた。ディアドラは11月のバーレーンインターナショナルトロフィーを最後に、現役を引退した。
By Kitty Trice
[Racing Post 2020年12月14日「Star Japanese mare Deirdre to visit Galileo in 2021」]