2021年ドバイワールドカップナイトの賞金は大幅削減(ドバイ)[開催・運営]
新型コロナウイルス感染拡大による経済的打撃は世界中に広がっている。最近ではエミレーツレーシングオーソリティーが、その看板である競馬祭典ドバイワールドカップナイトの賞金額を大幅に削減することを発表した。
最高峰の競馬祭典ドバイワールドカップナイト(3月27日に施行予定)で提供される賞金は合計で850万ドル(約8億9,250万円)減額されるが、ドバイワールドカップ(G1)自体は以前と同額の総賞金1,200万ドル(約12億6,000万円)で施行される予定である。
2019年ドバイワールドカップナイトの賞金総額は、前年の3,000万ドル(約31億5000万円)から3,500万ドル(約36億7,500万円)に引き上げられていた。また、2020年の同開催日は新型コロナウイルスの感染拡大のためにわずか6日前に中止となっていた。そして2021年は賞金総額2,650万ドル(約27億8,250万円)で施行される予定。
2017年にサンダースノー、2018年にメンデルスゾーンが制したUAEダービー(G2)の総賞金の削減幅が最も大きい。以前250万ドル(約2億6,250万円)だった総賞金は、2021年に75万ドル(約7,875万円)となる。
ゴドルフィンマイル(G2)、ドバイゴールドカップ(G2)、アルクオーツスプリント(G1)、ドバイカハイラクラシック(G1 純血アラブ限定)の総賞金はいずれも半額となる。
9レース中8レースにおいて、出走馬は以前よりも少ない賞金をめぐって競うことになるが、賞金を獲得するチャンスはやや高まる。これまで賞金は6着馬までに支払われてきたが、今回は8着馬までに支払われることになる。
By David Baxter
(1ドル=約105円)
[Racing Post 2020年12月27日「World Cup night undercard suffers prize-money cuts but main event unaffected」]