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海外競馬ニュース
2021年07月21日  - No.27 - 4

バーレーン、芝競走の新たなシリーズを創設(バーレーン)[開催・運営]


 バーレーンにおいて、12月から3月までの期間に賞金総額55万ポンド(約8,250万円)を提供する芝競走の新たな国際シリーズ(全10レース)が発足した。

 12月10日に開幕するバーレーン・ターフシリーズ(Bahrain Turf Series)は、世界中のレーティング85~100の馬を、この数年間に競馬を急速に発展させてきたバーレーンに引きつけるために創設された。

 各レースの総賞金は5万ポンド(約750万円)であり、レースごとに加点されるポイント制によりこのシリーズの首位の馬主と調教師が決定され、ボーナスが提供される。

 このシリーズに参戦するためには、馬を登録して選出されなければならない。バーレーンターフクラブ(Bahrain Turf Club)はインセンティブとして、各出走馬の関係者に最大1万2,500ポンド(約188万円)の補助金を支給する。また馬が2レース以上に出走する場合には、バーレーンまでの輸送費も負担する。

 このシリーズにおいて出走馬は2つのカテゴリー(AとB)に分けられ、Aは1200m~1400mのレース、Bは1800m~2000m のレースに出走する。各部門5レースのうち4レースはレーティング0~100の馬が出走するハンデ戦で、残りの1レースは条件戦である。
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 このニュースは、2019年に創設されてからとても高い人気を誇っているバーレーン・インターナショナル・トロフィーの成功に続くものだ。この総賞金50万ポンド(約7,500万円)のレースには昨年、エイダン・オブライエン厩舎、ジョン・ゴスデン厩舎、アンドリュー・ボールディング厩舎からの出走馬があったが、地元調教馬シムシルが優勝した。

 バーレーンでの競馬の発展は、ラシード馬術・競馬クラブ高等委員会の委員長であり、バーレーン王国皇太子兼首相の子息であるイーサ・ビン・サルマン殿下の影響を受けている。

 イーサ殿下はこう語った。「バーレーン・ターフシリーズを新設することで、バーレーンに新進気鋭の馬をさらに引きつけ、最も権威ある2つの競走、国王陛下カップと皇太子殿下カップにより質の高いパフォーマンスをもたらしてくれる馬を誘致することを望んでいます」。

 「私の個人的な目標は、バーレーン王国にサラブレッド競馬産業を築くことです。バーレーンの調教師や騎手を欧州の関係者に引き合わせることができれば、重要な目標の1つが達成されたことになるでしょう」。

 ゴスデン厩舎のツルゲーネフ(Turgenev)とグローバルジャイアント(Global Giant)はそれぞれ、2019年と2020年のバーレーンインターナショナルトロフィーに出走して2着となっている。同厩舎は今シーズン後半もこのレースへの再挑戦を目指すようだ。

 サディ・ゴスデン調教師はこう語った。「第1回目と第2回目のバーレーンインターナショナルトロフィーに管理馬を出走させた経験から、このレースはつねにターゲットであり続けています。バーレーンの調教・検疫施設は世界トップクラスであり、常に改善されています」。

 「競馬場も欧州のレーススタイルに適しています。今後もためらわず、そこで走るのにふさわしい馬を連れて行こうと思っています」。

 フランキー・デットーリ騎手もこう続けた。「バーレーンで騎乗するのは楽しいです。おそらく中東でも最高の芝コースの1つでしょう。イーサ殿下はバーレーンインターナショナルトロフィーを創設したことで素晴らしい仕事を成し遂げました。このレースはすでに卓越した馬を引きつけてきました。バーレーンの競馬にとってとてもエキサイティングな時代が来ています」。

By James Stevens 

(1ポンド=約150円)

 (関連記事)海外競馬ニュース 2020年No.46「移籍馬シムシル、バーレーンインターナショナルトロフィー優勝(バーレーン)

[Racing Post 2021年7月8日「New series of £50,000 races aimed at international runners launched in Bahrain」]


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