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海外競馬ニュース
2021年11月11日  - No.42 - 4

フランケルの種付料が20万ポンドに到達(イギリス)[生産]


 フランケルは驚異的な年を送ったことで、その種付料が初めて20万ポンド(約3,100万円)に到達する。ジャドモントファームはバンステッドマナースタッド(ニューマーケット近郊)で供用される種牡馬5頭の2022年の種付料を発表したのだ。

 フランケルは今年、リーディングサイアーの地位に就くことが見込まれていて、父ガリレオ(7月10日没)の後を継ぐことになるだろう。驚異的な競走馬だったフランケルは種牡馬として、クラシック勝馬のアダイヤーやハリケーンレーンなどを多くの優良馬を送り出している。

 そして、その種付料は過去4年間の17万5,000ポンド(約2,713万円)から引き上げられた。

 ジャドモントファームの声明にはこう記されている。「フランケルは2021年に歴史的な節目を迎えました。種牡馬として史上最速で重賞勝馬50頭を送り出し、G1馬は20頭送り出しました」。

 「今年は新たに8頭のG1馬が誕生しました。その中にはダービー馬2頭・オークス馬1頭・2歳G1馬3頭が含まれます。現在のところ、全出走馬における重賞勝馬率が11%、ブラックタイプ勝馬率が15.5%という驚異的な数字を誇っています」。

 「欧州の総合種牡馬ランキング(産駒賞金別)で2位に200万ポンド(約3億1,000万円)の差をつけているフランケルはリーディングサイアーとなる見込みであり、英国とアイルランドのそれぞれのランキングでも首位に立っています。英国を拠点とする種牡馬がこの偉業を達成したのは偉大なミルリーフ以来34年ぶりです」。

 ジャドモントのもう1頭の代表的な種牡馬キングマンはステークス勝馬18頭を送り出している。その中には3大陸のG1馬3頭、パレスピア、ドメスティックスペンディング、シュネルマイスターが含まれる。種付料は2021年と同じ15万ポンド(約2,325万円)とされる。

 初年度産駒である1歳産駒がセリに上場されて良い結果を見せているエキスパートアイの種付料は、1万2,500ポンド(約194万円)から1万ポンド(約155万円)に引き下げられる。一方ベイティッドブレスの種付料は逆に1万2,500ポンド(約194万円)から1万5,000ポンド(約233万円)に引き上げられる。これは、強い印象を与えたG2馬のヴィアデラ(Viadera)とギフトリスト(Gift List)を含むブラックタイプ勝馬18頭のおかげである。

 また、ベテラン種牡馬オアシスドリームは無傷のデューハーストS(G1)優勝馬ネイティヴトレイルを送り出したことでふたたび脚光を浴びている。その種付料は2万ポンド(約310万円)のままで変更されない。

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By Tom Peacock 

(1ポンド=約155円)

 (関連記事)海外競馬情報 2021年No.1「2021年はフランケルの優良産駒が活躍しそうな年(イギリス)」、No.7「欧州最強種牡馬ガリレオが23歳で死亡(アイルランド)」、No.8「南半球の生産者の間でフランケルが大人気(オーストラリア)

[Racing Post 2021年11月8日「Frankel hits new peak of £200,000 after remarkable year from Banstead Manor」]


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