海外競馬ニュース 軽種馬登録ニュース 海外競馬情報 統計データベース 海外競馬場・日程 世界の競馬および生産統計 海外競走登録 申請書類
血統書サービス 引退名馬
twitter FB
TOPページ > 海外競馬ニュース > ケント・デザーモ騎手、復帰は早くても10月7日(アメリカ)[その他]
海外競馬ニュース
2022年08月10日  - No.29 - 5

ケント・デザーモ騎手、復帰は早くても10月7日(アメリカ)[その他]


 カリフォルニア州競馬委員会(CHRB)が8月7日(日)に発表した裁決委員による決定書により、競馬殿堂入りを果たしたケント・デザーモ騎手(52歳)の復帰は早くても10月7日以降になることが明らかになった。

 デザーモ騎手はいくつかの違反行為のため、1月23日にアローワンス競走(サンタアニタパーク)をステラノワール(Stella Noir)で制覇して以来騎乗していない。カリフォルニア州の裁決委員たちは3月4日、デザーモ騎手が3月3日の審問に出席しなかったことをうけ無期限の騎乗停止処分を言い渡した。8月7日の午後に発表された決定書には、デザーモ騎手が7月29日に正式な審問に出席したことが記されている。この出席により、裁決委員は3月4日に言い渡した無期限の騎乗停止処分を撤回し、8月8日から10月6日までの60日間の騎乗停止処分を科した。

 裁決委員によると、60日間の騎乗停止処分が科されたのは2回目の治安紊乱行為によるものであるという。具体的には2021年11月23日にデルマーの駐車場で攻撃的な行動をとったこと、そしてウィナーズ財団(Winners Foundation)との合意文書に従わなかったことである。カリフォルニア州のすべての競馬場に存在するウィナーズ財団は、アルコール・薬物・賭事の問題・精神疾患などに悩む競馬場と厩舎地区で働く人々を支援している。

 裁決委員が7日(日)に発表した決定書は、デザーモ騎手が復帰を決断した場合にも次のような条件付けを行っている。

 「さらにケント・デザーモ騎手はカリフォルニア州で騎手免許を有しているあいだ、CHRBと検査契約を結び、ウィナーズ財団の評価を受けるよう命じられ、同財団の勧告に従うものとする。それをを怠った場合、騎手免許が停止される可能性がある」。

 デザーモ氏の弁護士、ロジャー・リヒト氏は7日(日)に問合せのEメールを受け取り、「この決定書を受けてデザーモ騎手が前に進んでいくことを期待しています」と答えた。

 そして、「彼が60日後に復帰して、本来の調子を取り戻してくれることを期待しています。彼はこれまで免許を保持してきた騎手の中でも最も優れたジョッキーの1人だったのですから」と語った。

 通算6,116勝を挙げているデザーモ騎手は歴代の北米ジョッキーランキングで18位に入っている。エクリプス賞を3回受賞しており(最優秀騎手賞2回、最優秀見習騎手賞1回)、クラシック競走7勝、ブリーダーズカップ競走6勝を達成している。2004年には競馬の殿堂入りを果たしていた。

 裁決委員の決定書は、"デザーモ騎手が騎乗停止処分の期間中にCHRB管轄のすべての競馬施設に立ち入ることを禁止する"と指摘して締めくくられていた。

By Frank Angst

 (関連記事)海外競馬ニュース 2016年No.24「ケント・デザーモ騎手、アルコール中毒患者のためのリハビリを受ける(アメリカ)」、2019年No.4「ケント・デザーモ騎手、6,000勝達成(アメリカ)

[bloodhorse.com 2022年8月7日「California Stewards Suspend Jockey Desormeaux 60 Days」]

上に戻る