ウィンクスに待望の初仔誕生(オーストラリア)[生産]
10月8日(土)早朝、伝説の強豪牝馬ウィンクスに待望の初仔が誕生した。
現役時代にG1・25勝を達成したウィンクス(11歳)はハンターバレーで健康なピエロの牝駒を出産した。なお25勝という数字は、フランケル・シーザスターズ・バーイード・フライトラインの現在のG1勝利数を合計したものと同じだ。
出産予定日を過ぎていたが、コックスプレート(G1)4勝馬と生まれたばかりの仔馬はともに元気だと報告されている。
ウィンクスの馬主グループは、2020年に出産予定日のわずか数週間前にアイアムインヴィンシブル(2021-22年リーディングサイアー)とのあいだに生まれるはずだった初仔を失っており、当然ながら今回のニュースには大喜びである。
彼らはインスタグラムでこう語っている。「タイ家(Tighe)、ケピティス家(Kepitis)、トレウィーク家(Treweeke)は、待ち望んでいた未来のチャンピオンの誕生を発表できることに有頂天になっています。母馬も仔馬も健康でとても元気です」。
「出産を成功させるためにウィンクスと仔馬を世話してくれた素晴らしいチームに感謝します。ウィンクスがスーパーママとして新しい生活をうまくスタートさせることを祈っています」。
クリス・ウォーラー調教師に手掛けられたウィンクスは4年にわたり豪州のミドルディスタンスの舞台を圧倒した。通算成績43戦37勝(2着3回)を達成する中でとんでもない33連勝を成し遂げ、およそ1,450万ポンド(約23億2,000万円)もの賞金を獲得した。
ロイヤルアスコット開催に参戦しなかったウィンクスが2018年にクラックスマンと同じ世界最高レーティング130を獲得したことで、多くの議論が巻き起こった。このことは極東やオーストラレーシア(豪州&NZ)の馬は欧州のトップクラスの馬と比較して相応の評価を受けていないという人々の疑念につながっている。
By Bloodstock World staff
(1ポンド=約160円)
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