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2022年03月10日  - No.9 - 4

フランスギャロ、制裁の一環としてロシア人馬主を特定する調査に協力(フランス)[開催・運営]


 フランスギャロ(France Galop)は、制裁の一環としてロシア人の馬主や競走馬関係者を競馬界から締め出す二本立ての作戦を実施している。

 スポーツ界は、プーチン政権と関係のある人物を孤立させる重要な戦線とみなされている。同時に、ロシアのウクライナ侵攻に世界中が怯えるなか、EUや英国などの西側諸国の政府はロシアに対する重い経済制裁を科してきている。

 フランスギャロの競走担当理事であるアンリ・プレ氏は3月6日(日)、フランスギャロはフランスに資産を持つロシア人に対する司法調査に協力しており、馬主の口座を保有する企業は制裁対象として新たに特定された個人を見逃さないようにするために日々の調査に携わっていると述べた。

 プレ氏はフランス競馬とロシアの新興実業家(オリガルヒ)の資金とのあいだには、まだ何の関係も表面化していないことを認めたが、もし何かが浮かび上がってくれば、当局は迅速に行動するだろうと強調した。

 「事態が急変する可能性はありますが、今のところ異論は出ていません」。

 「2011年の"アラブの春"のあいだ、北アフリカ地域の数人の馬主に対してこのような対応をしたことがあります。もし誰かが特定されれば、フランスギャロの口座は凍結されることになります」。

 さらなる調査のために、フランスで馬主として契約しているロシア人全員のリストが警察と内務省に渡されている。

 馬主の資産が凍結された場合、フランスギャロは競馬関係者に金銭的損失を与えないように動くことになる。つまり調教師が売却するかもしれない馬の収益が、制裁を受けた個人のもとに辿りつくことがないようにする。

By Scott Burton

[Racing Post 2022年3月7日「French authorities comb racehorse owners for links to Russian oligarch money」]

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