ミシュリフ、軽度の障害のため種付開始が3月中旬に延期(フランス)[生産]
スンベ社(Sumbé)は、世界中で活躍して莫大な賞金を獲得し同社の新種牡馬となったミシュリフが、軽度の障害のために供用初年度の開始を3月中旬まで遅らせることになったとプレスリリースした。
ファイサル殿下の自家生産馬であるミシュリフ(6歳 父メイクビリーヴ)は、仏ダービー(G1ジョッケクルブ賞)・サウジカップ・ドバイシーマクラシック(G1)・英インターナショナル(G1)を制して1,200万ポンド(約19億2,000万円)弱の賞金を獲得して引退し、モンフォール&プレオー牧場(フランス・ノルマンディー)で種牡馬生活に備えていた。
ミシュリフは初年度種付料2万ユーロ(約280万円)で種牡馬生活を開始しようとしていた。モンフォール&プレオー牧場の種牡馬群はステークス勝馬リコーダー(父ガリレオ)、素晴らしい血統で前途有望なドトレヴィル(父オアシスドリーム)、コモンウェルスカップ(G1)優勝馬ゴールデンホードにより構成される。
スンベ社は声明でこう述べている。「新種牡馬ミシュリフが小さな障害を発症し、種付開始が2023年3月中旬まで遅れる可能性があることをお知らせするのを残念に思います」。
「ミシュリフの状態は生命を脅かすものではなく、種牡馬キャリアを危険にさらすものではありませんが、しばらくは馬房での休養が必要となります」。
「私たちが最優先している価値観は馬の幸福です。ミシュリフが迅速かつ完全な回復を果たすために、当牧場の基準に従ってあらゆる措置を講じています」。
「今回の予期せぬ事態は我々にとって大きな痛手です。ミシュリフが早くから莫大な人気を博し、初年度に質の高い牝馬が殺到しているからです。近々、すべての予約済みの繁殖牝馬の馬主と協議し、個別の解決策を見つけ出す予定です」。
「ミシュリフに寄せられた大きな期待に感謝するとともに、今後も変わらぬご支援をお願いいたします」。
By Kitty Trice
(1ポンド=約160円、1ユーロ=約140円)
(関連記事)海外競馬ニュース 2022年No.46「ミシュリフ、新天地の牧場で種牡馬として大いに期待される(フランス)」
[Racing Post 2023年1月3日「Mishriff's debut covering season at Sumbe delayed due to a minor setback」]