フランスギャロのロトシルト会長、5期目を目指さないことを発表(フランス) [開催・運営]
過去20年のうち16年間、フランスギャロ(France Galop)のトップを務めてきたエドゥアール・ド・ロトシルト会長は、12月に行われる会長選で5回目の再選を目指さないことを発表した。
ロトシルト会長は2003年に初選出され2期にわたって会長を務めたが、2011年の会長選でPMU(フランス場外馬券発売公社)のベルトラン・ベランギエ元会長に敗れた。2015年に再び立候補して会長の座に返り咲き、2019年もその座を守り抜いた。
ロトシルト会長は自家生産馬がレースで活躍したことで素晴らしい夏を過ごした。マルキーズドセヴィニエが、父ギーにちなんで名づけられたロトシルト賞(G1)とジャンロマネ賞(G1)を制し、2歳のマドモワゼルモリエールとアルカントールもドーヴィルで勝利を挙げた。
12月末で66歳になるロトシルト会長は昨冬、健康上の理由で休暇を取っていたが、予定よりもかなり早く職場に復帰していた。
ロトシルト会長はこの決断を発表する際、一族の銀行業とモートリー牧場の競馬・生産事業にもっと時間を捧げることを望んでいると述べた。
「12月に退任するときに、フランスギャロの各チームのサポートのおかげで達成された成果について総決算される機会があるでしょう。私からは、フランスギャロのために安定した財務基盤を得たこと以外に、いくつかの主要な出来事を挙げるにとどめることになるでしょうね。それは、"仏ダービー(G1 ジョッケクルブ賞)の距離短縮"、"女性騎手の主要レースでの騎乗を可能にしたこと"、"新しいロンシャン競馬場のオープン"、そして"3つの主要機関(フランスギャロ、ル・トロ、PMU)をひとつにまとめたこと"などです」。
ロトシルト会長は今後もフランスギャロの取締役会のメンバーであり続ける意向であり、「私の経験が役に立ちそうなときはいつでも手伝う準備ができています」と述べた。
フランスギャロの取締役会の選挙は12月初旬に行われ、その後、取締役会がロトシルト会長の後任を選出する。
8月31日(木)のこの発表の前に立候補したのは、ロトシルト会長のもとで副会長を務めている障害競走担当のジャン・ダンディ氏と、ギヨーム・ド・サンセーヌ氏である。
By Scott Burton
[Racing Post 2023年8月31日「Edouard de Rothschild announces he will not seek a fifth term as president of France Galop」]