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2023年02月16日  - No.6 - 1

トルコ・シリア地震の救援活動支援のためキャメロットの種付権を販売(国際)[生産]


 2月6日にトルコとシリアを襲った地震による人道支援のために、クールモアはアルカナ社2月セールでキャメロットの種付権を販売する。

 この種付権は2月14日に手数料なしで販売され、すべての収益は赤十字国際委員会の活動に寄付される。種付権は2023年に使用することも、2023年の種付けにより仔馬が生まれなかった場合には次の年に持ち越すこともできる。

 クールモアのM・V・マグニア氏は、「クールモアはトルコのサラブレッド産業と密接な関係にあります。私たちは現地にいる友人たち、そしてこの悲劇の影響を受けたトルコ・シリアの人々すべてに思いを寄せています」と述べた。

 またアルカナ社のエリック・オヨー会長は、「トルコで被災者を支援する組織のためにキャメロットの種付権を販売したいという希望をクールモアが伝えてきたとき、弊社はすぐにそれを2月セールに含め、宣伝することに同意しました」と語った。

 今年種付料6万ユーロ(約840万円)で供用されているキャメロットは、これまでに重賞馬31頭を含むブラックタイプ勝馬50頭を送り出している(実頭数)。その中にはG1馬が10頭おり、とりわけ注目されたのは以下の6頭である。
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キャメロット(父モンジュー)は現役時代、2歳時に当時のレーシングポストトロフィーS(G1)での優勝を含む2戦2勝を果たした。3歳時には英2000ギニー(G1)、英ダービー(G1)、愛ダービーを制したものの、英セントレジャーS(G1)で敗れて三冠の栄光をわずか¾馬身差で逃している。

By Kitty Trice

キャメロットの種付権、6万2,000ユーロで落札

 レインストンスタッド(Rahinston Stud)は2月14日(火)にアルカナ社のチャリティーオークションの終盤にキャメロットの種付権を6万2,000ユーロ(約868万円)で落札した。クールモアはこの収益すべてを、トルコ・シリア地震の被災地の人道支援活動を支える基金に寄付する。

 レインストンスタッドのハリー・ファウラー氏はこう語った。「ある顧客のために購買しました。そのオーナーブリーダーはすべてがうまくいけば、その種付権を使って競走馬を生産したいと考えています」。

 「このような立派で、とりわけ誰もが心を寄せているようなチャリティーを支援できることを嬉しく思っています。これほど素晴らしい種牡馬の種付権をこのように良い目的のために手に入れる機会に恵まれたのですから、クールモアのとても寛大な上場に応えるべきだと思ったのです。アルカナがこの種付権の販売のために協力したのも素晴らしいことです」。

 「キャメロットのような種牡馬の種付権は簡単には手に入りません。美しい馬ですし、驚異的な記録を持っているのです」。

 ファウラー氏はさらに、「どの牝馬を彼のもとに送るかについての考えはありますが、100%確実というわけではありませんね。どのような仔が生まれてくるか見てみましょう。ただその仔馬はレースに出走させるつもりです」と述べた。

 キャメロットは10頭のG1馬を送り出している。2022年もルクセンブルクが愛チャンピオンS(G1)を制しサンマルコが独ダービー(G1)とダルマイヤー大賞(G1)を制して、輝かしい1年を過ごした。

 アルカナ社2月混合セール(ドーヴィルで開催)の1日目に、この種付権は上場番号70番で上場された。収益は赤十字国際委員会に寄付されることになる。

 2月6日(月)に発生したマグニチュード7.8の地震による死者はトルコでは約3万2,000人、シリアでは公式発表で5,700人以上に上っている。

By Scott Burton

(1ユーロ=約140円)

[Racing Post 2023年2月13日「'Our thoughts are with our friends' - Coolmore to donate Camelot covering in aid of rescue services after Turkey and Syria earthquake」、2月14日「Rahinston Stud swoops for Camelot nomination as Coolmore donation raises €62,000 for earthquake charities at Arqana」]


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