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海外競馬ニュース
2023年03月02日  - No.8 - 3

ニアルコス家、名門フレネー・ル・ビュファール牧場を売却へ(フランス)[生産]


 世界的に最も有名で歴史ある牧場の1つをニアルコス家が売り出すことになった。この牧場はフランス・ノルマンディー地方の誉れ高い馬産と競馬の土地の中心に位置する。

 フレネー・ル・ビュファール牧場は43年前からニアルコス家の管理下に置かれている。1979年に故スタブロス・ニアルコス氏が世界的に有名なオーナーブリーダーのマルセル・ブサック氏から購入したのだ。

 売却希望価格は明らかにされていないが、この売り出しは世界中の競馬コミュニティから強い関心を集めると予想されている。ニアルコス家は欧州・米国・豪州・南アフリカ・日本など世界各地で展開する競馬・生産事業に、今後も全力を注いでいく。

 ニアルコス家の長年のレーシングマネージャー、アラン・クーパー氏は売却の決定についてこう述べている。「フレネーに別れを告げることはニアルコス家にとって感情的につらいことです。しかし私たちの競馬および生産への関心が長い年月をかけて変化する中、現在ではさまざまな国で馬を所有しており、今回の決定は私たちにとって正しいものだと思うのです」。

 フレネー・ル・ビュファール牧場はあらゆる世代にわたって名馬を出してきた。ミエスク・キングマンボ・スラマニ・エルナンド・シックスパーフェクションズなどのチャンピオンやクラシック優勝馬が、あの有名な勝負服(紺・胴水色十字襷・袖水色縦縞)と白い帽子を背負って活躍してきた。

 この牧場の評判は、フランスの実業家マルセル・ブサック氏により最初に確立され、その後ニアルコス家によって急速に堅固なものとされてきた。フレネー・ル・ビュファールの有名な土地でクラシック優勝馬を生産するという伝統を礎として発展してきたのだ。この名門牧場の豊かな歴史には、欧州クラシック45勝、凱旋門賞7勝、ブリーダーズカップ競走7勝が含まれる。

 本場には牧草地(205 ha)と緑地(12 ha)が広がっている。また隣接する分場"オートコート"には牧草地(65 ha)、森林(26 ha)、そして庭園(1.8 ha)がある。敷地の規模と形状から、さらに拡張することができる。

 この牧場は過去43年間で、土地・厩舎・育成コースが追加されて拡張してきた。国際的な耕種学者らとの協議を経て、最近牧場全体の放牧地は最高品質の牧草に更新された。それは羊と牛のローテーションで維持されている。放牧地は、入念に計画された厩舎と調教場により支えられており、本場には約200の馬房がある。さらに分場"オートコート"には14馬房の隔離厩舎がある。

By Racing Post Bloodstock Staff

[Racing Post 2023年2月22日「'Right move for us' - Haras de Fresnay-le Buffard put up for sale by the Niarchos family」]

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