ゴドルフィン、3年連続で生産者リーディングを獲得(アメリカ)[生産]
シェイク・モハメド殿下の競走馬の生産・オペレーション組織であるゴドルフィンは、3年連続となる北米生産者リーディングタイトルを難なく獲得した。獲得賞金は2,090万ドル(約30億3,050万円)を上回った。
1998年以降、3年以上連続して同タイトルを獲得する3番目の生産者となることに加え、アメリカおよびカナダでの獲得賞金2,000万ドル(約29億円)の大台を突破する初の生産者となる快挙を遂げた。
2023年、ゴドルフィン生産馬のブラックタイプ勝馬は18頭、うち16頭は北米産だった。100万ドル(約1億4,500万円)以上稼いだ生産馬の中にはプロクシー(179万3,750ドル:約2億6,009万円)、コディーズウィッシュ(177万3,900ドル:約2億5,722万円)、プリティミスチヴァス(1,70万3,250ドル:約2億4,697万円)、マスターオブザシーズ(167万3,558ドル:約2億4,267万円)、ウェットペイント(116万,775ドル:約1億6,831万円)がいた。
また、コディーズウィッシュとマスターオブザシーズはゴドルフィンに2つのブリーダーズカップのタイトルをもたらすという偉大な功績をあげ、ゴドルフィンのブリーダーズカップ諸競走での勝利数を歴代トップの18勝とした。コディーズウィッシュは2年連続となるブリーダーズカップ・ダートマイル(G1)を制し、マスターオブザシーズは年間2つ目のG1タイトルをブリーダーズカップ・マイルで獲得したが、そのレースの2着馬もゴドルフィン生産のモージだった。
ゴドルフィンの生産馬の層は厚く、18頭のステークス競走勝馬のうち16頭が重賞競走に勝利した。うち8頭はG1競走で、コディーズウィッシュ、マスターオブザシーズ以外にもアトーン、マタレヤ、モージ、プリティミスチヴァス、ネーションズプライド、ウェットペイントが名を連ねた。
プリティミスチヴァスは、ゴドルフィンが目標としていたケンタッキーオークス(G1)を初めて制した。5度のリーディングサイヤー、イントゥミスチーフ産駒のプリティミスチヴァスは、昨年6戦して4勝【オークス以外にはエイコーンステークス(G1)、テストステークス(G1)、レイチェルアレクサンドラステークス(G2)】、2着2回の成績を残した。
ジョッキークラブ・インフォメーション・システムズ社(JCIS)によると、昨年ゴドルフィン生産馬は北米で201頭の出走馬から175勝を挙げた。また、パートナーシップ契約のある生産者のカテゴリーでもゴドルフィンはトップに君臨、315頭の出走馬から260勝を挙げ、2,433万8,099ドル(約35憶2,902万円)の賞金を獲得した。パートナーシップでの所有馬も含めると、ゴドルフィンは21頭のブラックタイプ勝馬を生産した。
2021年、22年に続き、ブラッド・ケリー氏のカルメットファームがゴドルフィンを追随する形で(個人の)生産者リーディングの2位に入った。カルメットファーム生産馬は昨年534頭が出走し、510勝を挙げて1,666万472ドル(約24億1,577万円)を獲得。8頭のブラックタイプ勝馬を生産した。
故ブレレトン・C・ジョーンズ氏が生産者リーディング3位に入り、1,237万2,560ドル(約17億9,402万円)の賞金を獲得、ブラックタイプ競走の勝馬の数ではゴドルフィンに次ぐ2位(16頭)だった。エアドリースタッドの創設者でもあるジョーンズ氏の生産馬は昨年228勝を挙げた。
リーディング4位に入ったのはストーンストリートサラブレッド社で、163頭の出走馬が148勝を挙げ、1,177万430ドル(約17億671万円)を獲得した(13頭のブラックタイプ勝馬)。5位のウインスターファームは賞金944万9,289ドル(約13億7,015万円)を獲得し、11頭のブラックタイプ勝馬を含む209頭の出走馬が202勝を挙げた。
By Eric Mitchell
(1ドル=約145円)