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2024年04月25日  - No.16 - 3

競走馬としても種牡馬としても一流のロンロが25歳で死亡(オーストラリア)[生産]


 オーストラリアを代表する名馬ロンロが25歳で死亡した。
 ウッドランズ・レーシング・シンジケートが所有し、ジョン・ホークス調教師によって管理されたロンロは、その圧倒的な見た目の良さと卓越した競走能力でオーストラリア国民の心をとらえた。2000年代前半にG1競走を11勝し、記憶に残る名勝負を繰り広げた。
 「黒い閃光(せんこう)」と呼ばれたロンロの最高の瞬間は、2004年のオーストラリアンカップ(G1)で訪れた。競走中に何度も行く手を阻まれながらも、終盤の驚異的な追い上げでデルザオを頭差で破った。生涯獲得賞金は579万510豪ドル(約5億7,905万円)に達した。
 オーストラリアで有力馬が多く輩出された時期に、ロンロはそれらを相手に並外れた活躍を見せ、オーアS(G1)、クイーンエリザベスS(G1)、チッピングノートンS(G1)を制し、ヤルンバS(G1、現マイトアンドパワーS)とジョージライダーS(G1)も2度制した。
 ロンロは引退後もゴドルフィンの種牡馬として大活躍し、ピエロ、グロンコウスキー、そして英国競馬ファンにお馴染みの2017年ジュライS(G2)勝馬カードシャープなどを輩出した。
 ゴドルフィン・オーストラリアのコーポレートディレクター、ロス・コール氏は語った。 「ロンロは、実に多くの支持者を獲得しており、ダーレーの種牡馬として活躍した期間も、そして種牡馬引退後も、我々ゴドルフィンチーム全員から多大なる賞賛と尊敬を集めています。彼を我々の業務の一員として迎えられたことを光栄に思っています」。
 ロンロの主戦騎手であったダレン・ビードマン氏も、ロンロの不滅の人気を認めながら、賛辞を贈り、次のように語った。 「2024年になっても私にオーストラリアンカップの話をしてくる人がいます。彼の活躍が、いかに多くの人の心を捉えたのか、そして彼のキャリアがどれほど素晴らしかったのかを物語っています。とても悲しい日です。ロス調教師から電話受けたときは、ショックで涙が出ました」。
 ロンロは2004年にオーストラリアの年度代表馬に輝き、2014年にはオーストラリア競馬の殿堂入りを果たした。

By racing.com staff
(1豪ドル=約100円)

[Racing Post 2024年4月19日「Champion Australian racehorse and decorated sire Lonhro dies age 25」]


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