エマジェーン・ウィルソン騎手、女性騎手の北米獲得賞金記録を更新 (カナダ)[その他]
カナダ競馬を代表する騎手の一人、エマジェーン・ウィルソン(42歳)が7月11日、北米競馬の女性騎手としての最多獲得賞金記録を塗り替えた。
ウィルソン騎手は、この日の第4レースの未勝利戦(総賞金56,214ドル(約899万円))をチャールズ・フィプケ氏の自家生産馬パーフェクトレディービーで勝利し、殿堂入り騎手ジュリー・クローンが長年保持していた女性騎手の最多生涯獲得賞金記録90,126,584ドル(約144億2,053万円)を更新した。この勝利でウィルソン騎手の生涯獲得賞金は90,152,742ドル(約144億2,443万円)になった。
クローン騎手の記録に近付いた今夏、ウィルソン騎手はウッドバイン広報を通じて「彼女は私を含め多くの人の励みになる存在です」と語っていた。
ウィルソン騎手のキャリアは、クローン騎手が引退したのと同じ2004年に幸先良く始まった。翌年2005年にはウィルソン騎手は見習騎手としてウッドバインのリーディングジョッキーに輝き、ソヴリン賞とエクリプス賞の最優秀見習騎手賞を受賞した。翌年2006年にはウッドバインのリーディングタイトルと最優秀見習騎手として2度目のソヴリン賞を獲得した。
2007年にはカナダ屈指のレース、クイーンズプレート(カナダ版ダービー)をマイクフォックスで優勝し、これまでにG1タイトルを3つ獲得している。
ウッドバインでデビュー20年目を迎えているウィルソン騎手は、通算1,900勝以上を挙げている。競馬の親善大使としても尊敬を集める彼女は、2018年に競馬に対する騎手の多大な貢献を称えるアヴェリノ・ゴメス・メモリアル賞を受賞した。
ウィルソン騎手は国外でも活躍していて、2008年には香港で騎乗し、2015年アスコットで開催されたシャーガーカップでは女性選抜チームのキャプテンとしてチームを優勝に導いた。
ウィルソン騎手は妻ローラ・トロッター氏とともに女子の双子、グレイスとエイブリーの親でもある。
By BloodHorse Staff
(1ドル=160円)
[bloodhorse.com 2024年7月11日「Wilson Passes Krone's Earnings Record」]