レーシングヴィクトリア、障がい者乗馬協会(RDAV)との連携を拡大(オーストラリア)[開催・運営]
豪州レーシングヴィクトリア(RV)は8月1日、南半球の馬の誕生日のお祝いに合わせて、ヴィクトリア州障がい者乗馬協会(RDAV)との貴重なパートナーシップの延長を発表した。
5万豪ドル(約475万円)のパートナーシップは、RDAVがヴィクトリア州のあらゆる年齢層の障がい者にさまざまなプログラムを提供することを支援する。これは、引退競走馬などと親密な絆を築くことにもなる。
RVはRDAVとの連携を通じて、競技に向かない引退競走馬に新たな道を開くことができ、充実したセカンドキャリアと、サポート体制の整った環境で活躍する機会をもたらす。
RVの資金提供は、RDAVスタッフ向けのウェビナーや教育研修を支援する。また、さまざまなイベントを通じてRVのオフザトラック(Off The Track:OTT)プログラム(引退競走馬のセカンドキャリアへの移行を支援するプログラム)の相互プロモーションも行われる。
この提携により、RDAVセンターはRVの認定リトレーナープログラム(Acknowledged Retrainer program)へアクセスしやすくなり、RDAVのプログラムに最適な馬を共同で決定できるようになっている。
引退競走馬は現在、ヴィクトリア州内の数々のRDAVセンターでセカンドキャリアを謳歌している。RVは今後もRDAVと協力し、引退後の生活に適応するサラブレッドの多才ぶりを紹介していく。
2021年に発足したこのパートナーシップの延長は、南半球生まれたすべてのサラブレッドの誕生日をオーストラリア競馬界が祝う日に発表された。
RVはパートナーシップ発足以来、RDAVに20万豪ドル(約1,900万円)を提供し、充実した乗馬プログラムの拡大や、ヴィクトリア州全土に33ヵ所あるRDAVセンターの収容頭数の増加を支援してきた。
RVの馬福祉担当の総括部長、メリッサ・ウェア:
「RDAVとのパートナーシップの延長を大変うれしく思います。RDAVの活動は、障がいを持つ方々と引退競走馬の双方の生活に大きな変化をもたらしています。
サラブレッドは知能が高い動物で、一緒にいる人の要求にとても敏感ですので、RDAVのプログラムに最適なのです。
より多くの引退競走馬がこのような教育プログラムを通じてRDAVに加わり、最も乗馬を必要とする人々の生活を豊かにする手助けができることを願っています。」
RDAV代表、ターニャ・トウェイツ:
「RDAVは草の根の非営利団体であり、1,000名のボランティア、200名のコーチ、そして寄付者やRVのようなパートナーからの寛大な協力を得て、州内の500人の乗馬を楽しむ障がい者に人生を変えるようなプログラムを提供しています。
最終的には障がいを持つ人すべてに、RDAVのプログラムが提供する馬と人とのユニークで力強いつながりを体験してもらいたいと思っています。RVのような長期パートナーの支援により、ボランティアの増加、キャンセル待ちの削減、プログラムの実施日数の増加、電動の介護リフトや屋根付きアリーナのようなインフラへの投資を実現し、より多くの人々にこのつながりを広げることができます。
RDAVは馬が幸せな生活を送ることに重点を置いており、引退競走馬に第二の活動拠点と生涯の目的を提供できることを誇りに思います。彼らは競馬場の喧騒に慣れているので、RDAVのプログラムに素晴らしく適しているのです」。
By Racing Victoria Staff
(1豪ドル=約95円)
[Racing Victoria 2024年8月1日「Horses' birthday celebrations enhanced by renewal of key partnership」]