ゴールデンシックスティが引退(香港)[その他]
香港の偉大なスターであり、競走馬として世界最高額の賞金を獲得したゴールデンシックスティが9歳で引退した。
フランシス・ルイ氏が調教し、スタンリー・チャン氏が所有したゴールデンシックスティはG1競走10勝を含む通算26勝を挙げ、いずれも香港では歴代最多勝記録である。また、香港年度代表馬にも3度輝いた。
香港マイル(G1)では3勝を挙げ、そのうちの1勝である昨年12月の勝利は華麗なるものであった。しかし、4連覇がかかった今年4月のチャンピオンズマイル(G1)では4着に終わり、その後も軽い脚の故障に悩まされたため、同馬の関係者は彼のキャリアに終止符を打った。
チャン氏は次のようにコメントした。「ゴールデンシックスティは私や家族にとって、競走馬以上の存在でした。仲間であり、友人であり、真のチャンピオンでした。彼がレースで走る姿を見ることは、私の人生における最大の喜びでした」
「彼の旅に関わってくれたすべての人たちに感謝しています。献身的なチーム、競馬ファン、そして何よりも、忘れられない数々の瞬間を与えてくれたゴールデンシックスティにありがとうと言いたいです」。
ルイ調教師も次のように付け加えた。「このような素晴らしい馬を調教できたことを光栄に思います。ゴールデンシックスティは私の厩舎と香港競馬に計り知れない誇りをもたらしてくれました。彼は比類なき闘争心を持っていました。一緒に作り上げた思い出を、いつまでも大切にしたいです」。
ヴィンセント・ホー騎手は2019年3月のシャティン競馬場でのデビュー戦以来、31戦全てのレースでゴールデンシックスティのパートナーを務めた。G1競走での勝利もさることながら、単勝オッズ1.01倍となった2022年のスチュワーズカップ(G1)で、かつてのライバルであるワイククに敗れたことでも有名だ。
「このような素晴らしい馬に乗れることは、一生に一度のチャンスだと思います」とホー騎手は述べた。「彼は驚異的なアスリートであるだけでなく、大きな心を持った馬でもあります。レースで私を信頼してくれたこと、そして私たちが共有したすべての素晴らしい経験に感謝したいです」
「何年もの間、レース中であろうと調教中であろうと、彼に騎乗するときはすべての瞬間を楽しむように心がけてきました。いつまでも私の心の中で特別な存在です」。
ゴールデンシックスティは1,630万ポンド(約30億1,500万円)以上の賞金を獲得して引退する。香港ジョッキークラブは9月22日にシャティン競馬場で引退セレモニーを開催する予定である(訳注:引退後はノーザンホースパークで繋養される)。
By Matt Rennie
(1ポンド=約185円)
[Racing Post 2024年9月13日「'A friend and true champion' - world's highest-earning horse and Hong Kong legend Golden Sixty retires」]