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海外競馬ニュース
2024年09月26日  - No.35 - 2

カランダガン、英チャンピオンSでエコノミクスと対戦予定(イギリス)[その他]


 ヨーク競馬場でのシティオブトロイとの対戦後に再び調子を上げていると伝えられるカランダガン(セン3)は、来月の英チャンピオンS(G1)でエコノミクスと対決するために調教をこなしている。

 総賞金130万ポンド(約2億4,700万円)のこの英国チャンピオンズデー最高峰のレースでは、2番人気(3.5倍)のカランダガンが、1番人気のエコノミクスを唯一脅かす存在となっている。ヨークでは戦略的にシティオブトロイほど良い環境ではなかったと関係者は感じたが、猛烈な勢いで勝者を追い込んだ。

 カランダガンを良く知る関係者は、グレンイーグル産駒の同馬はアスコット競馬場のどんな馬場にも適応できると信じている。同馬は既にロイヤルアスコット開催で勝利しており、この競馬場との相性の良さを示している。

 フランシス・グラファール調教師は、10月19日の本番に向けてまだ本格的な追い切りを行っていないが、同馬のヨーク以降の回復状況に満足している。

 「フランシスはヨークでのレース以降カランダガンの様子にとても満足しており、アスコットのときよりもずっと調子が良いと感じていました」と、レーシングマネージャーのネモーン・ラウス氏は語った。「アスコットでのレースの後、カランダガンは休養が必要だったと思います。彼は楽勝したように見えましたが、脇腹の辺りが少し巻き上がっていました。一方、ヨークまでの輸送はとてもうまくいき、体重もそれほど減らなかったと感じました。まだ強い調教を始めていませんが、強くなり、少し成長しているようにフランシスは感じています」。

 9月のニューマーケット開催が始まった週末の9月22日(日)に、エコノミクスがウォーレンヒル調教馬場を軽快に駆け抜けた後、ウィリアム・ハガス調教師は、アイリッシュチャンピオンS(G1)の勝馬となった同馬がレパーズタウンやその前のドーヴィルよりも柔らかい馬場を好むのは「間違いない」と語った。

 ラウス氏は、カランダガンについても天候を気にかけるつもりはないと述べ、「馬場状態については心配していません。この馬は非常にきれいな動きをする馬です」と語った。

 「アスコットに行く前、シャンティイのポリトラックで勝ったことがありますし、芝では重か不良馬場でしか走ったことがなかったですがうまく走っていました。ステファン(パスキエ騎手)はいつも良馬場も合うだろうと言っていましたから、心配はありません。今シーズン初出走(フランソワマテ賞(L))は本当に重たい馬場でしたが、うまく走り抜け、さらにスピードを上げていきました。そして、アスコットの馬場は明らかに合っています」

 キングエドワード7世S(G2、芝2390m)で3歳馬相手に勝利した際のレーシングポスト・レーティング119は、英インターナショナルS(G1、芝2050m)でシティオブトロイの2着となったことで大幅にアップグレードされた(127)。この日のヨーク競馬場の馬場は、追い込み馬にとってはあまり良いコンディションではなかったのだ。

 「彼は約2000mのG1競走レベルで競争力があることを証明したと思います」とラウス氏は語った。「ヨークではペースが遅かったなかで、唯一の追い込み馬として好走しました。過去の多くのレースで、ペースについていけば有利になると感じていました。ただ、彼は後方に控えすぎることがちょっとあるので、少し心配していました」

 「ステファンには『少しでも良いポジションを取るように』と指示を出しました。彼は、それ以上のことをしてくれました。先頭集団から離れた位置からあのように追い上げることができたことは、非常に心強いものでした」

 「レース状況はシティオブトロイに合っていましたが、我々には合わなかったと思います。しかし、それでもカランダガンは素晴らしいレースをしました。もちろんエコノミクスは実績のあるG1競走馬であり、成長中です。(次走は)良いレースになるでしょう」とラウス氏は付け加えた。

 カランダガンは今シーズンまだ5回しか走っていないが、3月16日のフランソワマテ賞で今シーズンの戦いをスタートさせた。つまり、グラファール調教師とアガ・カーン殿下は、年末に遠征する可能性があるかどうかを判断する前に、アスコットで同馬のパフォーマンスを試すことになる。

 「彼は、たくさん追い切りを必要とする馬ではありませんし、朝は自分で世話をします」とラウス師は語った。「早い時期からずっと走り続けていることは承知していますので、アスコットで様子を見て、その後、海外でさらに1戦するか、それとも来年を見据えて休ませるかを決定します」

 カランダガンは、英チャンピオンSの舞台がアスコット競馬場に変更された2011年以降において、シリュスデゼーグル、アルマンゾル、シリウェイに続く4頭目のフランス調教馬として勝利を狙っている。

 英チャンピオンS(アスコット競馬場、10月19日)

 ラドブロークス社単勝オッズ: エコノミクス(2.5倍)、カランダガン(3.5倍)、オーギュストロダン(9倍)、シティオブトロイ(11倍)、ロスアンゼルス(11倍)、ブルーストッキング(13倍)、オペラシンガー(13倍)、アルリファー(15倍)、その他(17倍)

By Scott Burton

(1ポンド=約190円)

[Bloodhorse.com 2024年9月23日「Calandagan on course for Economics clash in Champion Stakes with connections relishing star's return to Ascot」]


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