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2024年09月26日  - No.35 - 3

賭事規制法案が通過の見込みで競馬中継存続の危機(アイルランド)[開催・運営]


 アイルランドのテレビ画面から競馬が消えてしまうという脅威が拡大し続けている。司法省担当大臣のジェームス・ブラウン氏は、法案が「数週間以内に」制定されることを期待していると発言したのだ。

 賭事規制法案は、午前5時半から午後9時までのギャンブル広告の禁止を法制化するもので、レーシングTVとスカイスポーツレーシングは、アイルランドでの放送継続を不可能にしかねないと警告している。

 法案は今年初めに下院での立法手続きを終え、5月14日から上院の委員会審議の段階に入っている。大統領によって署名される前に、上院での審議はあと3段階ある。

 上院は9月24日に夏休み後の再開を予定しているが、法案はその翌日に委員会で審議され、内容が精査された後に修正案提出の可能性がある。

 アイルランドでは総選挙が迫っていることで法案の審議に遅れが出る可能性も示唆されている。しかし、サイモン・ハリス首相が年内の総選挙の可能性を否定しない一方で、ブラウン担当大臣は審議を前進させることを強く望んでいる。

 ブラウン担当大臣のスポークスパーソンは次のように語った。「賭事に関する法律、ライセンス、規制の改革は、政府と司法省の優先事項です。政府のプログラムでは、オンラインと対面の両方の観点から公共の安全と福祉に焦点を当てた賭事法の改革にはっきりとコミットしています」

 「法案は5月15日に上院議会の第2段階を通過し、現在委員会審議の準備中です。議会での審議日程は各院の管轄する事項ですが、ブラウン担当大臣は法案が数週間以内に成立することを期待しています」。

 数名の上院議員は、5月に法案が第2段階を通過した際、ブラウン担当大臣に対し、会費制の競馬チャンネルに対する免除を検討するよう求めた。水曜日の審議では修正案を前に進める最後の機会が与えられる。

 法案が下院を通過した際、競馬界の懸念を表した議員はほとんどおらず、唯一、無所属のマティ・マクグラス議員が報告の段階で競馬界を支持する発言をしたのみであった。

 しかしながら、共和党のティミー・ドゥーリー議員、無所属のシャロン・キーガン議員、統一アイルランド党のギャレット・アハーン議員らは、アイルランドでの競馬番組の放送を保護するような修正案を提出するようブラウン担当大臣に要請した。

 それでも、ブラウン担当大臣は競馬専門チャンネルに例外を認めることなく法案を最終決定する意向を堅持し、次のように主張した。「テレビ局2社にギャンブル広告を流す権利を独占的に認めれば、競争法に抵触することが避けられなくなるでしょう。2社に対して莫大な経済的価値をもたらす途方もない独占権を認めることになってしまうのです」

 「アイルランドとイギリスの2国間で異なる広告を表示することに技術的な支障があるというのは、まったく事実無根です。それはどんな精査にも耐えません。実際、テレビ局は現在、隣り合う別の家に住む2人に対して同じ時刻に異なる広告を見せることのできるソフトウェアを持っています。したがって、技術的な問題はないのです」。

By Conor Fennelly

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