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2024年10月03日  - No.36 - 1

3歳有力馬ドーノック、骨挫傷のためBCクラシックに出走せず引退(アメリカ)[その他]


 ベルモントS(G1)とハスケルS(G1)で印象的な勝利を収めたアメリカ3歳牡馬トップのドーノックが骨挫傷と診断され、現役最後のレースに予定していたブリーダーズカップ(BC)クラシック(G1)への出走を断念することになった。その結果、ドーノックは現役を引退し、来年からスペンドスリフトファームで種牡馬生活を送ることになると、9月28日に同牧場が発表した。

 「トラヴァースSでのドーノックのパフォーマンスは期待外れで、それ以降の調教にも満足していませんでした」と、ダニー・ガーガン調教師は語った。「BCクラシックに向けて本格的に調教を開始する前に、獣医師に徹底的に診てもらうことにしました。その際に骨挫傷が判明しました。いずれにしてもBCクラシックが最後のレースになる予定だったので、このタイミングでは引退させるのが正しい選択でしょう」

 「ドーノックはよくやってくれました。彼は私がこれまで調教した中で最高の馬ですし、いなくなって寂しくなります。しかし、私たちは彼の将来にも期待しています。スペンドスリフトという素晴らしい場所に行くわけですし、種牡馬として成功する大きなチャンスがあると思います」。

 ドーノックは優秀な種牡馬グッドマジックの3年目の産駒で、今夏にベルモントS(サラトガ、ダート2,000m)とハスケルS(モンマスパーク、ダート1,800m)を連勝したことで3歳世代をリードする存在に躍り出た。今年の初めには、ガルフストリームパークで行われたファウンテンオブユースS(G2)も制している。

 2歳時にはキーンランドで初勝利を挙げた後、アケダクト競馬場でレムゼンS(G2)を勝ってシーズンを終えた。

 スペンドスリフトの場長であるネッド・トフィー氏は、「ドーノックが我々の種牡馬群に加わることを大変嬉しく思っています。素晴らしい馬であり、その血統に相応しい競走成績を有しています。今年、1,800mから2,000mまでの主要なG1を2勝しました。カーリンの血統の中では最高の3歳馬で、特別な種牡馬になるすべての素質を兼ね備えていると思います。近い将来、生産者の皆さんにお披露目できるのを楽しみにしています」と語った。

 ドーノックは、生涯獲得賞金242万7,275ドル(約3億5,100万円)をもって引退する。母プーカ(母父ビッグブラウン)という血統で、2023年のケンタッキーダービー(G1)優勝馬メイジの全弟にあたる。

Edited Press Release

Spendthrift Farm

(1ドル=約145円)

[bloodhorse.com 2024年9月28日「Dornoch Retired to Spendthrift After Training Setback」]


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