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海外競馬ニュース
2024年10月10日  - No.37 - 1

ファンタスティックムーンの凱旋門賞出走の経緯(フランス)[その他]


 ファンタスティックムーンは凱旋門賞で9着に終わったが、発走の1時間前、同馬の関係者はその出走を取消すことを望んでいた。
 ファンタスティックムーンの馬主らは、柔らかくなった馬場は馬の適性外だと考え出走を取消そうとした。しかし、それによって55,000ユーロ(約880万円)の罰金を科されることが分かったことから、彼らは決断を翻した。
 さらにこのドイツ馬の関係者らは、裁決委員からも出走する場合は、同馬が全能力を発揮したと認められなければならない、と告げられていた。
 今回の事態について、フランスギャロ会長補佐を務めるアンリ・プーレ氏は次のように語った。「どうやら、ファンタスティックムーンのオーナーがX(旧Twitter)に"出走を取消すだろう"と書き込んだようですが、正式には、取消しは行われていませんでした」
 「出走を取消すには、調教師が書面を提出して手続きを行う必要がありますが、それが為されていませんでした」
 「彼らは、出走を取消した場合どのくらいの取消料がかかるのかと我々に尋ねました。我々は、総賞金の1.1%にあたる55,000ユーロが必要だと答えました。凱旋門賞というレースの価値を考慮し、出走取消には高い金額を設定しています。その後、調教師とオーナーが協議し、そのまま出走させると決めたのです」
 「同時に、裁決から、このまま出走する場合は馬の能力を全て出し切るようにとの念押しも行われました」。
 レースではレネ・ピーヒュレク騎手が騎乗し、中団で待機した後に全力で勝負を仕掛けたものの、ラスト1ハロンで沈んでしまった。

By Lee Mottershead
(1ユーロ=約160円)

[Racing Post 2024年10月6日「Fantastic Moon connections reverse decision to take him out of Arc after learning of €55,000 fine - then he finishes ninth」]


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