バルザローナ騎手、ゴドルフィンを離れアガ・カーン殿下の主戦騎手へ(フランス)[その他]
ミカエル・バルザローナ騎手は、来年の初めから「ゴドルフィンブルー」の勝負服を脱ぎ、アガ・カーン殿下の「エメラルドグリーン」を纏うことが明らかになった。
アガ・カーン殿下は、2022年10月にクリストフ・スミヨン騎手との契約を終了させて以降、主戦騎手の座は不在のままだった。その間、バルザローナ騎手やマキシム・ギュイヨン騎手、ステファン・パスキエ騎手らが主戦の穴を埋めていた。
バルザローナ騎手は、10月6日(日)に行われるマルセルブーサック賞(G1)で評判馬ザリガナ(牝2歳)に騎乗を予定している。(訳注:結果はハナ差の2着)このコンビは既にシャンティイ競馬場での未勝利戦と、マルセルブーサック賞と同条件のパリロンシャンのマイル戦オマール賞(G3)を難なく勝利している。
更に、バルザローナ騎手はカンダラでグロット賞(G3)、シャマルカンド(Shamarkand)でリステッド競走を勝利しており、3つのステークス勝ちをした馬たちはアガ・カーン殿下が主に所有馬を預託しているフランシス・グラファール調教師の管理馬だ。
一方、パスキエ騎手はカランダガンでキングエドワード7世S(アスコット)を勝利し、続く英インターナショナルS(ヨーク)ではシティオブトロイの2着に健闘した。ギュイヨン騎手は仏1000ギニーでルーヒヤとコンビを組み優勝した。
バルザローナ騎手のアガ・カーン殿下のチーム入りは、長年タッグを組んでいたゴドルフィンとの決別を意味する。2014年中旬以来、モハメド殿下のフランスでのオペレーションの主戦騎手を務めた。
33歳になるバルザローナ騎手は、アンドレ・ファーブル調教師の下でゴドルフィンの馬で実績を挙げ、若干19歳だった2011年にドバイ・ワールドカップ・カーニバルでG2を2勝する活躍を見せた。同年には、エプソム競馬場でダービーをファーブル調教師の管理馬プールモアで制し、翌年にモンテロッソでドバイ・ワールドカップも優勝した。
バルザローナ騎手は2年間、ニューマーケットでゴドルフィンの専属を務めた後、フランスに戻った。日曜日のフォレ賞(G1)にはムーラン・ド・ロンシャン賞を制したトリバリストに「ゴドルフィンブルー」を纏って騎乗する。(訳注:結果は10着)
ゴドルフィンのマネージング・ダイレクター、ヒュー・アンダーソン氏は次のようにコメントした。「ミカエルは12年以上にも渡り、ゴドルフィン・チームの主戦を務め上げ、その間、我々の成功を支えてくれた彼の貢献に感謝しています」
「彼にはヨーロッパ、ドバイで数多くG1勝馬に乗ってもらいましたし、トップクラスのジョッキーとして最高の技術とプロフェッショナル精神を見せてもらいました。彼はゴドルフィンと共に成長したので、当然、去ってしまうことは悲しいですが、新たな挑戦で成功することを祈っていますし、きっと成功することでしょう」。
バルザローナ騎手がゴドルフィンとファーブル厩舎のタッグで最も輝いたのは、2017年のブリーダーズカップ・ターフ(G1)でタリスマニックを勝利に導いたレースだろう。また、2021年に仏チャンピオンジョッキーに輝いた年も特筆すべきだ。
By Scott Burton
[RacingPost.com 2024年10月4日「Mickael Barzalona to leave Godolphin and become retained rider to the Aga Khan in France from 2025」]