ファンタスティックムーン、ジャパンカップ後はドイツで種牡馬入り(ドイツ)[生産]
ファンタスティックムーン(父シーザムーン)はジャパンカップ(G1)出走後、リバティレーシング2021の所有馬のままエッベスロー牧場で種牡馬入りすることが分かった。
同馬は、2歳時のヴィンターファヴォリテン賞(G3)を含め、現役生活の3年で毎年重賞を制している。昨年はサラ・シュタインベルク調教師の管理下で独ダービー(G1)、ニエル賞(G2)を勝利し、今年は9月にバーデン大賞(G1)のタイトルを獲得した。
リバティレーシングはBBAGセプテンバー・イヤリングセールにて、シュタウフェンベルク・ブラッドストック生産の同馬を49,000ユーロ(約808万円)で落札した。リバティレーシング2021は同馬購入のオファーを受けたが、ここにきて引き続き所有する事を決めた。
ファンタスティックムーンは、ゴリアットとオーギュストロダン同様にジャパンカップの招待を受諾している。前走は凱旋門賞の9着で、馬場を懸念してレース直前に出走取消をするかどうかを巡って舞台裏の動きが話題となった。
リバティレーシングの代表ラース⁻ヴィルヘルム・バウムガルテン氏は次のような声明を発表した。「同馬は11月13日に東京に向け出発し、24日に世界トップクラスの馬たちと闘い、帰国後は種牡馬生活に入ります」
「2歳時は無敗で重賞競走も勝ち、その後ドイツでダービーを制覇し、2023年の3歳チャンピオンと年度代表馬にも輝きました。4歳になっても別格でタフな姿を見せ続け、重賞競走2勝、バーデン大賞では2つ目のG1タイトルを獲得しました」
「今後もファンタスティックムーンはリバティレーシング2021の所有馬であり、ドイツでは初めてシーザムーン産駒の種馬が誕生します」。
By Tom Peacock
(1ユーロ=約165円)
[Racing Post 2024年11月3日「German champion Fantastic Moon heading to Gestut Ebbesloh after Japan Cup farewell」]