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海外競馬情報
2007年07月20日  - No.14 - 2

2008年BHB開催日程のオークション始まる(イギリス)【開催・運営】


 2008年競馬開催日程ジグソーパズルの未確定ピースの大部分が6月中旬にはめ込まれることになる。英国競馬公社(British Horse Racing Board: BHB)は2日に渡って168開催日のオークションを行い、入札者である競馬場は賞金を自己負担するタイプの開催を最高35開催日まで申し込むことができる。

 来年の開催日数は英国競馬史上最大になることが確実視されている。2008年がうるう年であることも理由の1つだが、来年の開催日程は賞金を自己負担する開催が数多く企画されたため、今年の1,415開催延べ日数を凌ぐことになった。

 6月11日朝に始まった3年目のBHB開催日程オークションに参加する入札者は、現段階で開催が決定していない12月22、23日の入札も可能だ。2008年の開催は1年366日中、363日(2007年は361日)である。

 追加される2開催日は、(1) 2月29日、(2) 従来開催日でなかった日曜日(来年は12月21日)である。

 このことにより、2008年には英国で初めて全ての日曜日に競馬が行われるだろう。

 BHB枠の168開催日のオークションは、平地競走、障害競走、全天候型平地競走の順で行われる。このオークションは、各競馬場が1〜3年の開催権を賞金負担金の金額を提示して競る形で行われる。

 オークションの大部分は全天候型平地競走であり、ウェザビーズ社(Weatherbys)が管理するオンラインシステムを通して、午前9時から1時間の休憩を挟んで午後5時まで続けられる。

 各開催日にはBHBが定めた賞金下限額が設けられている。この一部は競馬賭金賦課公社(Levy Board:賦課公社)からの補助金で賄うことができる。

 入札高が上記下限額を上回った場合にはその上回った額は開発基金に回される。

 昨年のBHB開催日程オークションから発生した開発基金は、136万8,000ポンド(約3億2,800万円)で、2006年より72万6,000ポンド(約1億7,400万円)増加した。この資金は準重賞開催を含むさまざまな種類のレースの支援に割り当てられた。

 BHBは、賞金を自己負担するタイプの開催である“エンタープライズ開催”の入札申込みを6月12日に受け付ける予定だ。エンタープライズ開催は、賦課公社の中央基金から賞金および公正確保のための助成金を受けられない開催である。

 これまでにも賞金を自己負担するタイプの開催が少しあったが、これらとは異なり“エンタープライズ開催”は、2年目には賦課公社からの基本賞金の50パーセント、3年目には同75パーセントがカットされ、4年目には全てを競馬場自が負担する。

 BHBは35開催を別枠で確保している。そのうち最大20開催が5月22日から8月22日までの木曜日と金曜日夜開催となる。

 しかしながら、この先の賦課公社からの援助が保証されないことは、賞金負担金の最低限度である障害競走3万ポンド(約720万円)、平地競走4万ポンド(約960万円)に対して入札するかどうか決めなければならないため、競馬場の理事たちの心に重くのしかかっている。

 しかしたとえ、競馬場がこのような開催に入札しなくても、2008年の開催日数は記録レベルに達するだろう。なぜなら、ベッティングショップの開店時間を延長する1月1日から4月中旬までの間に、賦課公社が59日間の夜間開催を援助するからだ。

By Howard Wright
(1ポンド=約240円)

[Racing Post 2007年6月11日「BHB fixtures auction begins with racing on every Sunday」]


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