ブリーダーズカップ協会等が競馬トラストマークを取得(アメリカ)【開催・運営】
合法的で規則に基づいた賭事業者であることを示す競馬トラストマーク(Racing Trust Mark)を、3団体が取得した。
国際競馬統轄機関連盟(International Federation of Horseracing Authorities:IFHA)はブリーダーズカップ協会(Breeders’ Cup)、香港ジョッキークラブ(Hong Kong Jockey Club)、トルコ・ジョッキークラブ(The Jockey Club of Turkey)が合法的でルールに基づいた賭事が行われることを目的とする競馬トラストマークを取得したと発表した。このトラストマークは、法律に違反する営業と、競馬場の同意や競馬界への還元なしで運営することによって、不当な競争を生じさせている海外賭事業者と区別するためのものである。
トラストマークを取得する動きは、ブリーダーズカップ競走の国際サイマルキャストの進展に伴って事業範囲が拡大しつつあることから生じた。米国ジョッキークラブ(The Jockey Club)と全米サラブレッド競馬協会(National Thoroughbred Racing Association)はすでに競馬トラストマークを取得している。
IFHA常務理事、モーリッツ・ブルッギンク(Maurits Bruggink)氏は、声明の中で次のように述べた。「デジタル放送や双方向テレビ、全世界的衛星放送、ブロードバンド、インターネットなどの新しい技術の発展や出現とともに、競馬商品はさらにグローバル化したものになるでしょう。私たちは競馬と賭事商品についてルールに基づいた取引を推進し、海賊商法に立ち向かうために出来る限りの手を打ちます。競馬トラストマークはこの考えに賛同する賭事業者であることを示すものです」。
IFHAは全ての主要競馬国を含む50ヵ国以上の競馬統轄機関で構成される世界競馬産業を代表する唯一の組織である。この組織は競馬の公正を確保し、競馬の繁栄を図るために、加盟国の競馬と生産に関するルールを調整することを目指して1993年に正式に設立された。
By Tomi LaMarra
[The Blood-Horse 2007年6月9日「Breeders’ Cup, others awarded ‘Racing Trust Mark’」]