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海外競馬情報
2007年09月21日  - No.18 - 5

ニューヨーク州、二酸化炭素検査を決定(アメリカ)【獣医・診療】


 ニューヨーク州競馬賭事委員会(New York State Racing and Wagering: NYSRW)は7月31日、同州スケネクタディ(Schenectady)で開催された会議で、州が実施する二酸化炭素検査計画を承認し、競走馬への注射器による薬物混入を防止する措置を講じることとなった。

 二酸化炭素検査は“ミルクシェイキング”として知られるアルカリ化物質の投与の有無を検査するもので、NYSRWはそのためのレース前後の血液検体採取を認める恒久的措置を講じた。

 2006年から臨時ルールとして適用されてきた。

 注射器に関する新しいルールは、全ての馬に使い捨て注射器や注射針を使用すること、獣医師に注射器や注射針を責任をもって廃棄することを義務付けるものである。

 以前は、2種類の薬物を異なった時間に注射する際、1回目に使った薬物の残留物がその後に注射される薬物に混入する可能性があったからだ。

 またNYSRWは、競馬に携わる従業員が勤務時間中賭事に参加することを全面禁止するルールを採択した。従来ニューヨークの競馬従業員は、ライブレースではなくサイマルキャスト放映の競走であれば、賭事を行うことが認められていた。

 ダニエル・ホーガン(Daniel D. Hogan)委員長は、「NYSRWの今回制定したルールは、競馬界に対する人々の信頼を高めることを目的としております」と述べた。

 

[thoroughbredtimes.com 2007年7月31日「New York board finalizes TCO2 testing; outlaws clerks from wagering」]


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