海外競馬情報
2007年01月26日 - No.2 - 5
堆肥炉(アメリカ)【その他】
アソシエイテッド・プレス(Associated Press)の記事によれば、ジョン・キンバリン(John Kimberlin)氏は堆肥を用いて熱と電力を産出するアイデアを実現しようとしている。アイオワ州ウォーキー(Waukee)在住の同氏は、牧場や競馬場など家畜の糞が溜まる場所ならどこでも使用できる小型の炉を完成させた。
同氏への出資者達はこれまで、堆肥やバイオマス(代替エネルギーとしての植物)をエネルギーに変えようと試みてきた。これによりアイオワ州は主要な電力供給地となるだろうと科学者たちは言う。アイオワ州自然資源局の推定値によれば、同州は32万5,000世帯に電力を供給できるだけの堆肥を産出している。
電力を産み出し、臭気を抑えるためのメタン消化タンクの開発を奨励する税制措置もある。
キンバリン氏は、デモイン(Des Moines)の西部にある氏の牧場から出る大量の馬糞から、堆肥炉建設のアイデアを思いついたと語った。
同氏は、馬糞処理の方法を見つけ出す必要に迫られていた。水汚染を引き起こさずに馬糞を土地に撒くことは不可能で、他の場所へ運び出すには費用がかかりすぎると同氏は語る。
キンバリン氏は、簡単な実験を何度か行い、またアイオワ州立大学の図書館で自らのアイデアについて研究をした。最終的に特許を取得し、出資者も数人見つ けた。彼等はネイチャーズ・ファーニス(Nature’s Furnace)社という会社を設立し、数種類の炉を販売している。
Excerpted from The Horse
[The Blood- Horse 誌 2006年11月25日Manure Furnace]