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海外競馬情報
2007年12月14日  - No.24 - 4

英国競馬統括機構、汚染飼料に対する取組みを歓迎(イギリス)【開催・運営】


 英国競馬統括機構(British Horseracing Authority: BHA)は、競走馬が薬物検査でモルヒネ陽性となるリスクを減らす取組みを歓迎した。汚染飼料を食べたことでモルヒネの陽性反応が出て、失格となったケースがあったからだ。

 英国馬関連用品取引業協会(British Equestrian Trade Association: BETA)は、偶発的に飼料に禁止薬物が混入することを最小限に抑える一連の新ガイドラインに遵守するよう飼料メーカーに要請した。

 BETAは、競馬法医学研究所(Horseracing Forensic Laboratory:HFL)から助言指導を受けており、BHAのアドバイザーであるリン・ヒリアー(Lynn Hillyer)獣医師は11月14日、「私たちは、感染リスク低減を試みる取組みであれば、どのようなものでも歓迎します。モルヒネは強力な効き目があり、禁止薬物であることは周知のとおりです」と述べた。

 2002年以来イギリスとアイルランドにおいて、50頭以上の競走馬が飼料が原因で薬物検査においてモルヒネの陽性反応を示した。最も目立った例は、ヘネシーコニャック・ゴールドカップ(障害 G3)で一着入着したが事後失格となったビーマイロイヤル(Be My Royal)である。

 この事案は、昨年まで長々と続き高くついた裁判ざたの火付け役となった。薬用品種のケシの栽培が増加し、ケシの種が飼料に紛れ込むことが汚染の原因とされている。

 BETAには、イギリスの飼料メーカーの8割以上が加入している。BETAによれば、新しいガイドラインに同意した飼料メーカーは、外部で監査を受け、パッケージにガイドラインに基づいて製造された商品である旨が明記されるとのことである。

 またガイドラインに従う飼料メーカーは、損害を補填する場合の限度額を定めた標準契約条項を採用する予定である。

 モルヒネが原因で失格となった場合に賞金損失を補償するための基金を造成すること、同基金は、ウェザビーズ社(Weatherbys)が管理することについても論議される。

 BETAのクレア・ウィリアムス(Claire Williams)専務理事は、「調教師は、ガイドラインに基づいて生産された飼料は禁止薬物混入のリスクが小さいということを認識していただきたい。しかし、このリスクを完全に取り除くことは不可能でしょう」と述べた。

By Bill Barber

[Racing Post 2007年11月15日「BHA welcomes initiative on contaminated feed」]


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