ケンタッキーダービー、スポーツ界の最高価イベントの上位に(アメリカ)【その他】
フォーブス社(Forbes.com)のスポーツ・イベントの収入に関するアンケート調査によれば、チャーチルダ ウンズ社(Churchill Downs Inc.)主催のGIケンタッキーダービー(Kentucky Derby ヤム!ブランド社(Yum! Brands)がスポンサーを務める)は、6,900万ドル(約83億円)で世界8位にランクされ、8,200万ドル(約98億円)の冬季オリンピック大会と5,600万ドル(約67億円)の米大リーグ・ワールドシリーズの間に位置した。
チャーチルダウンズ社のジュリー・ケーニグ=ロアニヨン(Julie Koenig-Loignon)氏は、様々なスポンサー契約で支払われる料金等の特定の数字が加算されていないと補足した。フォーブス社は同競馬場の入場 料金や馬券発売額などが計上されていると述べた。
単日開催のイベントの中で、ケンタッキーダービーよりも上位にランク入りしたのは、3億7,900万ドル(約455億円)で1位の米国プロフットボール 連盟(National Football League: NFL)主催のスーパーボウルと、全米自動車競走協会(National Association for Stock Car Auto Racing: NASCAR)主催のデイトナ500、および大学対抗アメリカンフットボール主催のローズボウルだけである。イベントのブランド価値を正 確に評価するために、複数日開催のイベントの総収入は開催日数で割った。
1つのイベントの総収入に関しては、北京で開催される夏季オリンピック大会が30億ドル(約3,600億円)で1位だが、17日間のイベントのブランド価値は1日当たり1億7,600万ドル(約211億円)になり、1日開催当たりではスーパーボールに次いで2位になる。
フォーブスの記者は、ダービーの入場料総収入は4,000万ドル(約48億円)で、ずば抜けて良いことを指摘した。
ケーニグ=ロアニヨン氏は「施設の改良とともに、わが社が提供する手厚いサービスが、世界一流のスポーツ・イベントの中で我々の地位を高めるのに役立っています」と語った。
フォーブス社は、ダービーのライセンス事業は拡大し続けると指摘している。ケーニグ=ロアニヨン氏も、関連商品は、Tシャツや帽子の人気商品から旅行用バッグや家具にまで拡がったと語っている。
2006年、ダービー来場者157,536人は、同競走に12,075,504ドル(約14億4900万円)を賭けた。場外馬券売場の売上げは106,351,370ドル(約127億6,200万円)であった。
ランク | スポーツ | イベント | 価値 |
1. | フットボール | スーパーボウル |
3億7,900万ドル (約455億円) |
2. | 各種スポーツ | 夏季オリンピック大会 |
1億7,600万ドル (約211億円) |
3. | サッカー | ワールドカップ |
1億300万ドル (約124億円) |
4. |
NASCAR (米国改造自動車競技) |
デイトナ500 (Daytonas500) |
9,100万ドル (約109億円) |
5. | フットボール |
ローズボウル (Rose Bowl) |
8,800万ドル (約106億円) |
6. | バスケットボール |
ファイナルフォー (Final Four) |
8,200万ドル (約98億円) |
7. | 各種スポーツ | 冬季オリンピック大会 |
8,200万ドル (約98億円) |
8. | 競馬 | ケンタッキーダービー |
6,900万ドル (約83億円) |
9. | 野球 | ワールドシリーズ |
5,600万ドル (約67億円) |
10. | バスケットボール | NBA(全米バスケットボール協会)決勝戦 |
4,700万ドル (約56億円) |
出所:フォーブス誌 |
By Frank Angst
(1ドル=120円)
[Thoroughbred Times 2007年2月10日 Derby ranks among sports’ most valuable events」]