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海外競馬情報
2008年06月20日  - No.12 - 2

フサイチペガサス、今秋チリへシャトル予定(アメリカ)【生産】


 2000年のケンタッキーダービーの優勝馬フサイチペガサス(Fusaic Pegasus)は、北半球の種付シーズンをケンタッキー州のクールモア・アシュフォード牧場(Coolmore’s Ashford Stud)で過ごした後、来たる南半球の種付シーズンに向けてチリのリリアナ・ソラリ(Liliana Solari)氏所有のドン・アルベルト牧場(Haras Don Alberto)にシャトルされる予定である。

 父はミスタープロスペクター(Mr. Prospector)で、母はステークス競走入着馬のエンジェルフィーバー[その父ダンジグ(Danzig)]の11歳のフサイチペガサスの産駒は、以 下の馬がいる。オーストラリアの2006-07シーズンにおける3歳チャンピオン牡馬で2つのG1レースに優勝したマイル馬ハラダサン(Haradasun)、2007年の香港クラシックマイルの優勝馬フローラルペガサス(Floral Pegasus)、2005年のハスケル招待S(G1)の優勝馬ローマンルーラー(Roman Ruler)、2005年ブルーグラスS(G1)の優勝馬バンディニ(Bandini)およびベルモントS(G1)の2着馬アンドロメダズヒーロー(Andromeda’s Hero)である。

 フサイチペガサスの5シーズンの産駒の527頭が出走し、301頭が勝馬となった。そのうち特別競走勝馬が32頭で、グレード競走勝馬が13頭である。5月26日付のジョッキークラブの統計によれば、全産駒の収得賞金総額は3148万2392ドル(約34億6300万円)である。

 ソラリ氏は、「私はフサイチペガサスのような高資質馬をチリに迎え、当牧場に繋養できることを大変嬉しく思います」と述べた。

 フサイチペガサスは、チリで種牡馬として供用される初めてのケンタッキーダービー勝馬となる。

 ドン・アルベルト牧場はチリのサンチアゴ南部のロスアンへレスに位置し、チリにおけるG1勝馬トータルインパクト(Total Impact)、ノチェスデロサ(Noches de Rosa)を生産し、種牡馬のシュトゥーカ(Stuka)、イタキ(Ithaki)、スペシャルクエスト(Special Quest)および供用1年目のトータルインパクトを繋養している。

 フサイチペガサスは、2009年の種付シーズンにはアシュフォード牧場に戻ってくるだろう。同馬は種牡馬1年目から2001年にアシュフォード牧場に繋養され、現在の種付料は4万5000ドル(約495万円)である。同馬は以前オーストラリアにシャトルされていたことがある。

 キーンランドの7月1歳馬セレクトセールにおいて400万ドル(当時のレートで約5億6000万円)で購買されたフサイチペガサスは、そのキャリアにおいて9回出走して6回優勝し、2シーズンで1,994,400ドル(現在のレートで約2億1900万円)を獲得した。ケンタッキーダービー優勝に続くプ リークネスステークス(G1)ではレッドバレット(Red Bullet)に続いて2着となった。また、サンタアニタパーク競馬場のサンフェリッペS(G2)、アケダクト競馬場のウッドメモリアルS(G2)およびベルモントパーク競馬場のジェローム・ハンデキャップ(G2)にも優勝した。

By Michael Burns
(1ドル=約110円)

[thoroughbredtimes.com 2008年5月27日「Fusaichi Pegasus to shuttle to Chile」]


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