海外からの競馬場来場者の経済効果1億4000万ユーロ(アイルランド)【その他】
アイルランド観光庁(Failte Ireland)とホースレーシング・アイルランド(Horse Racing Ireland: HRI)が実施した“競馬場に来場した観光客に関する調査”により、アイルランドの観光における競馬の重要性が明らかになった。調査結果の概要は以下のと おりである。
(1) 2008年6月から2009年5月までの1年間に、アイルランドの競馬場を訪れた外国人観光客は6万8405人で、アイルランドの観光収入に寄与した金額は1億4000万ユーロ(約182億円)であった。
(2) 海外からの競馬場来場者のおよそ4人に1人は、主として競馬開催を見るためにアイルランドを訪れており、この1万7000人が消費した金額は約3500万ユーロ(約45億5000万円)である(訳注:1人あたり約2028ユーロ、約27万円)。
(3) 海外からの競馬場来場者の60%は英国人である。なお、アイルランドに来る外国人観光客の半分は英国人で、2008年に160万人の英国人がアイルランドを訪れた。
HRIのCEO(最高経営責任者)ブライアン・カヴァナー(Brian Kavanagh)氏は、「1年間で6万8405人の観光客が、延べ12万3129回競馬場を訪れたという調査結果は非常に明るいニュースです」と述べた。
同氏は、「競馬場に来た観光客の約4分の1は、競馬好きの観光客であり、競馬開催に足を運ぶことが旅行の第一目的だったのです。このことは、経済面および観光面においてサラブレッド競馬は絶対不可欠なものであることを物語っています」と語った。
アイルランド観光庁の専務理事ショーン・クイン(Shaun Quinn)氏は、「観光庁とHRIは現在、この調査結果を踏まえ、英国でアイルランド冬競馬キャンペーンを展開し、冬場の6つの主要開催を宣伝しています」と語った。
6つの主要開催は、ダウンロイヤル開催(11月6日〜7日)、ネイヴァン開催(11月22日)、フェアリーハウス開催(11月28日〜29日)、パン チェスタウン開催(12月6日)、コーク開催(12月13日)およびレパーズタウン開催(12月26日〜29日)である。 By Brian Fleming
(1ユーロ=約130円)
[Racing Post 2009年9月24日「Irish racing tourism pulls in 140 m euros」]