北中米競馬委員会協会(Association of Racing Commissioners International: RCI)の理事会は、平地競走における鞭の規格と使用法に関するより厳格なモデルルールを採用した。
新ルールの下では、鞭は重量が8オンス(約226.8 g)以内、長さが30インチ(約76.2 cm)以内、軸径が半インチ(約1.27 cm)以内と定められている。新ルールはまた、鞭の表面が滑らかであることと、少なくとも厚さ1/4ミリの衝撃吸収素材で覆われていることを定めている。
RCIのモデルルール010-035は、鞭使用法に関する指示がより明確になるように修正された。その中では、騎手に対して鞭の使用目的は安全、是正、激励に限るよう定めている。修正されたルールは、過剰ないし不適切な鞭使用に対する規制のガイドラインである。
RCIのジョー・ゴラジェック(Joe Gorajec)委員長は、「競走馬の福祉について全米ホースマン共済協会(National Horsemen’s Benevolent and Protective Association)と騎手組合(Jockeys’ Guild)の代表と話し合い、鞭の規格と使用法に関するルールを修正することが出来ました。関係者がこぞってこのモデルルールを支持してくれたことに満 足しています」と述べた。
RCIのエド・マーティン(Ed Martin)会長は、馬の健康と福祉を今後も最大限に保証しつづける取組みとして、このルールのさらなる見直しが必要となるだろうと述べた。
RCIのモデルルールは、RCIのウェブサイト(www.arci.com)で見ることができる。