2010年の競馬賭事売上げは7.3%減、総賞金額は6.1%減(アメリカ)【開催・運営】
2010年に米国のサラブレッド競馬の賭事売上げは7.3%減少し、総賞金額は6.1%減少した。競馬産業は経済不況から抜け出せずにおり、ここ数年来の下降傾向が続いている。
エクイベース社(Equibase)により発表されたサラブレッド競馬経済指標(Thoroughbred Racing Economic Indicators)によれば、米国の2010年における競馬賭事売上げの総計は2009年の123億ドル(約1兆2,300億円)から114億ドル(約1兆1,400億円)に減少し、総賞金額は2009年の10億9,000万ドル(約1,090億円)から10億2,000万ドル(約1,020億円)に減少した。
またエクイベース社は、2010年における各競馬場の延べ開催日数は2009年の5,933日から7.7%減少し5,473日となったと報告した。
NTRA(全米サラブレッド競馬協会)の会長兼CEOであるアレックス・ウォルドロップ(Alex Waldrop)氏はこれらの数字を見渡した上で、2010年の賭事売上げと賞金の減少は競馬開催日数の削減に直接的に結びついていると述べた。
ウォルドロップ氏は声明において、「これらの数字は到底喜べるものではありませんが、競馬開催日数が2.6%しか減少しなかったにも拘らず賭事売上げが9.8%減少した2009年と比較すると、2010年の賭事売上げ減少は、競馬開催日数の減少の影響をより反映したものとなっているように思われます」と語った。
2010年の賭事売上げは、2007年の147億ドル(約1兆4,700億円)と比べると22.5%減少したことになる。
減少傾向は続いているものの、2010年の米国の競馬賭事売上げ減少は2008年から2009年への減少の度合いと比べれば改善されている。エクイベース社は、2009年の賭事売上げは前年比9.8%減、総賞金額は前年比2.3%減であったと報告していた。
サラブレッド競馬経済指標 | |||
2009年と2010年の比較 | |||
2009年 | 2010年 | 前年比 | |
賭事売上げ |
$12,319,991,176
|
$11,416,570,932
|
−7.33% |
総賞金額 |
$1,094,098,603
|
$1,027,731,620
|
−6.07% |
競馬開催日数 | 5,933日 | 5,473日 | −7.75% |
By Blood-Horse Staff
(1ドル=約100円)
[thoroughbredtimes.com 2011年1月5日「Wagering Fell 7.3%, Purses Down 6.1% in 2010」]