賭事依存症患者支援団体への相談者に関する統計(イギリス)【その他】
ガムケア(GamCare ギャンブルに関する問題を抱えている人に対する支援を行っている慈善団体)は、2015‐16年にそのサービスを利用した相談者に関する統計をまとめた。その統計によれば、相談者の多くが若い賭事客とみられることが確認された。彼らは経験が浅く、困難に陥り、治療を求めたようだ
統計は、相談者の21%が18~25歳、41%が26~35歳であることを示していた。すなわち相談者の62%は35歳以下である。これに対し、56歳以上の相談者がわずか6%であるのは、年長者がトラブルに巻き込まれるほど愚かではないこと、あるいは助言を求めたがらないことを示しているのかもしれない。
また、16%の相談者の賭事歴は20年以上に及ぶ。これは、賭事を行っていれば、人生のどの段階においても賭事関係の困難に陥る可能性があることを示している。"助言が必要"と自覚するのに遅すぎることは決してない。
ガムケアに助言を求める相談者の負債レベルも明らかになった。相談者の20%には借金はないものの、18%には5,000ポンド(約75万円)未満の借金があり、7%には2万~10万ポンド(約300万~1,500万円)の借金がある。ただし、これらが全てギャンブルに起因した借金であるかどうかは不明である。
オンライン賭事を中心に賭事を行う者は相談者全体の43%であり、オフライン賭事を中心とする者よりも少ない。そのうち16%はスポーツ賭事・競馬賭事を中心に賭けている。一方、相談者全体の57%はオフライン賭事を中心に賭事を行っており、その大半の38%がベッティングショップ(20%がベッティングショップ内のゲーム機)、7%がカジノを利用した。
By John Cobb
(1ポンド=約150円)
[Racing Post 2017年10月16日「Never too old to get in trouble nor too late to seek help」]