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2018年02月20日  - No.2 - 3

PMU、競馬賭事の発売金が6年ぶりに増加(フランス)【開催・運営】


 2012年以降PMU(フランス場外馬券発売公社)の競馬賭事の発売金は減少していたが、2017年には2%増加した。PMUの専務理事で暫定社長を務めるアラン・レスプランディ-ベルナール(Alain Resplandy-Bernard)氏はこう語った。「成長軌道に復帰しました。フランスの競馬賭事市場に重点を置いた『PMU 2020.1計画(Plan PMU 2020.1)』のおかげですべての好機を活かすことができ、回復を実現できたと確信しています。まず初めに、発売金を増加させるために、サンプルジャックポット馬券(Simple Jackpot)などの新商品を発売しました。その次に、純利益を増加させるよう取り組みました」。

 払戻率が2016年の73.2%から73.8%に上昇したこともあり、競馬賭事の粗利益は0.4%減少した。レスプランディ-ベルナール氏はこう続けた。「競馬賭事はPMU店舗以外のすべての部門で増加しました。2017年にはカンテプリュス馬券(Quinte+)の発売が過去最多の4回中止となりました。それさえなければ、PMU店舗網での売上げはほぼ安定していたでしょう。2018年が終わるころにはこの販路の売上げは増加していると思います。またパリ近郊の競馬場での売上げが増加したことは、誰も予期していなかっただけに、嬉しいニュースでした」。

 オンライン競馬賭事の発売金は7.3%増加した。これにはポイントサービスとサンプルジャックポット馬券のネット発売が寄与した。また、2017年はショートメール投票による発売金が電話投票を超えて9,000万ユーロ(約117億円)以上となった。国際間の競馬賭事に関しては、レスプランディ-ベルナール氏はその成長に満足し、こう述べた。

 「10%増という素晴らしい結果を達成しました。契約した国々は、私たちの賭事基盤の拡大に寄与しています。また共同プールで賭事を行っているので、一部の国が不振に陥っても、その影響は和らげられます。海外の大口馬券購入者は国際賭事売上げにおいてとても重要な存在です」。

 スポーツ賭事の発売金は2017年に6.5%も減少したが、レスプランディ-ベルナール氏はこう語った。「弊社の株主がこれについて聞きたくないことは分かっています。しかし、未来の馬券購入者はスポーツ賭事を通じて獲得できると、私たちは強く確信しています。と言っても、PMUがそのために膨大な投資をするほど挑戦的ではないこともはっきりさせておきましょう。スポーツ賭事の粗利益がプラスであることが示しているように、私たちは経費を抑えています。2018年はサッカーワールドカップが開催されるので、ファンを獲得するチャンスの年となるでしょう」。

 PMUはスポーツ賭事業者としては第4位、ポーカー賭事業者としては第3位である。

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By Sylvain Copier

(1ユーロ=約130円)

[Paris Turf 2018年1月16日「Le cycle de la décroissance brisé」]


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